小川町USPファームだより 2022年4月号
発行日:2022年4月7日
制作:US.Peaceファーム & NPO生活工房「つばさ・游」高橋優子
今月号は
をお届け致します。
最近の小川町の農家さん情報
【情報1】農業体験会 味噌づくり × 落ち葉掃きレポート
例年は年5回でしたが、今年はお餅つきが新たに入って、全6回になった農業体験会です。 その2021年度体験会が完了しました。
蔓延防止措置の関係で1ヶ月延期となりましたが、暖かな晴れの日となり、無事に開催することができました!
今回も人数制限を設け、マスク着用、小分けされたお弁当で昼食をとる、など、 感染を広めないよう、皆さんにはご協力いただきました。
当日は、今年初めて気温が20℃ を超えた日で、 途中から日差しが暑いくらいに感じられました。
参加してくださったみなさん、横田農場さん、1年間ありがとうございました。
また来年の体験会の内容と日程は、 4月の頭に横田農場さんと US.Peace FARM のスタッフで話し合った上で、みなさんにもお知らせいたします。どうぞお楽しみに!
【情報2】有機農家の手前味噌づくりに参加してきました!
3月19日土曜日に、だいこんや農園さんの味噌づくりイベン トにお邪魔してきました!
実は、2月19日には、同じくだいこんや農園さんのオンライン版の味噌づくりに参加していたので、 この冬はどちらも体験ができて、たくさん "気づき" をもらいました。
オンラインの時は米味噌のみ。 乾燥米麹と大豆のセットが各家庭に配られ、 参加者それぞれが自宅の鍋で大豆を煮るところまで準備、 当日は潰すところからZoomで繋いで一斉に行うという流れでした。
オンラインだとさみしいのかなと思いきや、これが意外と楽しめて、 カメラに仕込み状況を写しながら、質問をしたり、コメントしあったりしました。
その時に、講師の赤堀香弥さん(だいこんや農園)が 「みんなでわいわい仕込むと、それが微生物に伝わって、おいしい味噌になる」とおっしゃっていたのが印象的で、 今回の現地での味噌仕込みはとても楽しみでした。
今回は、午前中に米味噌づくり、午後に麦味噌づくりという流れで、 作りたい方の時間を選んで参加するスタイルでした。
参加者は香弥さんの古くからのご友人家族や、町内のママ友家族たち、 という顔ぶれで、なんと未就学のお子さんが全部で10人弱いるものですから、 それはにぎやかでした。 毎年作っていると、「一年分の味噌をつくるぞ!」という気持ちになるようで、 10kg仕込まれた方もちらほら。驚きました(笑)
また、だいこんや農園の特徴は、味噌玉づくりまでを複数参加者で共同で行うこと。 少なくとも3〜4人の手のひらの常在菌がミックスされます。
透明袋に詰めた味噌が、これからどんな風に変化するのか、 観察しながら育てていこうと思います! (横田農場さんの方と比べると、かなり煮汁を足す量が多かったので、 その違いが仕上がりに関係してくるのかも気になります。)
だいこんや農園さん、ありがとうございました。
<おまけ>
お昼ごはんは、Paryo(パリョ)のカレー。 なんでも、味噌を仕込む時に、にんにく・生姜やスパイスを合わせて発酵させた 「カレーライス味噌」のカレーなのだとか。 味わったことのないコク深さで、はまりました。
オンラインショップでは、 このキットも販売されています!
他にも、少し変わった万能調味料などもあるので、ご興味のある方はぜひ覗いてみてください!
Paryo(パリョ) … 昨年のファームだより8月号で、 Youtubeチャンネル『発酵農園』 をご紹介させていただいたお二人が小川町で始めたお店です。※現在実店舗はありません。
【シリーズ】新連載!小川町今昔物語(第1回)
今月から私(NPO生活工房「つばさ・游」高橋優子)が小川町に1989年12月25日に引っ越してきてから 現在までの、小川町の移り変わりなど通してこれからをお伝えしていきたいと思います。
私の出身は四国愛媛県新居浜市です。 前は瀬戸内、後ろは四国山地という気候温暖で海の幸、山の幸に恵まれ、 気候が温暖で食べ物に不自由しない環境でした。
また、四国と言えば、弘法大師由来の四国88カ所巡りのお遍路で有名です。 私が小さい頃は、お遍路さんが家の前で托鉢され、お米やお金などを鉢にお布施したことを覚えています。
そういう「おせったい」という他者への無償の利他的愛が日常の暮らしの中にありました。 インドのノーベル賞受賞のマザー・テレサが「愛の反対は何でしょう?」と問いかけています。 皆さんは、何だとお考えになるでしょうか。
マザー・テレサは「無視・無関心」と答えています。
今の日本では生き難い、と感じている人が多くなっているのは、 無視、人が自分に関心を持ってくれなていないと感じている人が多いのがその一因としてあるのではないでしょうか。
今から30数年前に引っ越ししてきて、私が最初に小川町に感じたのは、 小川町の地形(周囲を里山に囲まれた風景)が醸し出すこじんまりとして温かさです。
自然と人、人と人が顔の見える近さで存在している温かさでした。
その温かさはどこから生まれて来るのかを知りたくて、 有志を募り「生活工房つばさ・游」を2000年10月11日に立ち上げ、 ミニコミ紙「おがわまちマップ」を発行することにしました。 第1号は、2021年1月15日発行「お豆腐屋さんマップ」です。
次回では、「お豆腐屋さんまっぷ」取材の裏側を通して、小川町の今昔をお伝えしていきます。
今月の小川町の話題
★【情報1】『おがわん野菜料理コンテスト』を取材!
小川町の生産農家の工夫や努力を応援するために小川町が始めた 「おがわんプロジェクト」。
町内のお店では、おがわん認定を受けた農産物をシールで見分けることができ、 それを食べることで農家さんを応援できるような仕組みになっています。
この "おがわん野菜" を使用した料理対決をしよう! というコンテストが3月5日に行われました。
過去にファームだよりで紹介させていただいた 風の丘ファームさんや、 だいこんや農園さん もお野菜を提供されていると知ったので、 これは見学させてもらいたいと、現地に応援に行ってまいりました。
エントリーするのは、 一般主婦やシェアキッチン「薪をくべる」で日替わり出店をしているような方々、5名。 つまり、実店舗を持って営業をされているような飲食店さんではない方がレシピを考案し、 その場で調理、実食審査を経てグランプリが決まる、という内容です。
ちなみに、審査員は食材を提供した農家さん、また、町内の飲食店のシェフなどです。
<司会のマイクが、さつまいもと人参でした(笑)>
テーマは『丼ものメニュー』と『汁物(スープ)メニュー』計2品でしたが、 多種多様な5セットができあがっていました。
味に関しては、親しみのある味で勝負する方、 スパイスや韓国調味料を使って新しい野菜の美味しさを表現する方などがいらっしゃいました。
また、春を意識して彩りも工夫されていて、花や蝶の飾り切り、野菜を景色に見立てた盛り付けなど、 プレゼンテーションを聞いていてわくわくしました。
グランプリは、 駅前の 観光案内所×移住サポートセンター「むすびめ」にお勤めの北澤さんの『小川町の春』。
野菜の天ぷらがメインの天丼ですが、食材本来の色を消さないために、 タレは下のご飯のみにかけ、上の天ぷらは出汁塩にするという工夫をされていました。 また、お花の飾り切りも、赤い面が上を向くように通常とは逆さまにカットしたそうです。
上にかかった緑の粉末は小川町の和紙の原料「楮(こうぞ)」の乾燥若葉。 小川町で生まれ育ったベテラン主婦ならではのお料理だったのではと思います。
【ほかの出場メニュー】
カレーだけでなく、味噌スープやさつまいもにもスパイスが使われたセット。
小川町の山・川・大地・和紙など、町の魅力を盛り付けで表現したセット。
"あわ雪" をイメージしたあんかけの下に野菜とお肉が隠れたセット
ネギ油とのらぼう菜の組み合わせを紹介したくて考えたという韓国セット。
★【情報2】2ヶ月に一度の『満月焚き火会』のご案内
- 日時:
- 4月17日(日) 17:30〜21:00
- 場所:
- 小川里山食農スクール エディベリ 小川町中爪280-3
- ⇒ 地図
- 内容:
- 天にフルムーンを、地に焚き火を囲んで、みんなで飲んで食べて歌って、
ワイワイガヤガヤ、おしゃべりをしましょう。 - 会費:
- 無料(寄付箱がありますので、自由に入れて下さい)
- 約束:
- 一品持ち寄り、my食器持参です。
- 主催・問合せ
- 小川食農スクールエディベリ 髙橋 090-4453-6355
- 申込み:
- 以下のフォーム・QRコードよりお申し込み下さい。
- 『満月焚き火会』申し込みフォーム
★【情報2】小川町内の春の風景をご紹介(動画)
小川町を歩いていると、その季節ごとの美しい自然に驚かされます。 その中には、もちろん田んぼや畑などの農業風景も含まれるのが特徴的だなと感じていて、 「原風景」という言葉がしっくりきます。
3月末から4月中は、花桃、桜、菜の花、カタクリ、ニリンソウ… などなど、色とりどりのお花が見頃を迎える季節。
小川町で地域おこし協力隊として活動している平岩寿之(としゆき)さんのお花見スポット紹介動画が、 臨場感たっぷりに仕上がっていたので、 皆さんにも春を感じてもらえたらなとご紹介いたします!
花農家さんの畑、寺社仏閣、公園、キャンプ場など、全11カ所の様子が流れてきます。
&8251; 平岩さんは、 小川町の公式Youtubeチャンネル で公開されている、地域の文化やお店の紹介動画なども手がけられています。 そちらもぜひご覧になってください!有機農業に関する全国の話題
★オーガニック学校給食フォーラムのアーカイブ動画が見られます
先月お知らせした「オーガニック給食フォーラム — キーパーソンとつながろう —」が、 3/17(木)に開催され、現在、そのアーカイブ動画がPeatixから販売されています。
Peatix上での参加者人数は421名! 全国で学校給食有機化だったり、有機農産物の普及に取り組む方々に大変注目される会となりました。
全11団体の活動団体の知恵が終結したプログラムになっているので、 見逃した方はぜひこちらからご覧ください!
第一部 セミナー 実践者から伝えたい!
- [紐解く!] オーガニック給食が広がらないのはなぜ?
- 紐解く農業: 活動するうえで押さえたい日本の農業の"今" — 全国有機農業推進協議会
- 紐解く給食: 学校給食にオーガニックが入りにくい構造的理由
- 紐解く公共調達: 有機農産物及び加工品のグリーン調達法への位置づけと期待
- つながる事例 あなたの地元にも! キーパーソンにアプローチ
第二部 ラウンドテーブル
- お悩み・質問にお答えするコーナー 〜事例発表者を囲んで〜
- 子どもたちの主食のお米はオーガニックにできる! 〜実践者・農家を囲んで〜
(クリックすると拡大表示します)