小川町USPファームだより 2021年10月号
発行日:2021年10月4日
制作:US.Peaceファーム & NPO生活工房「つばさ・游」高橋優子
今月号は
- おいしいお野菜届け隊 新規&継続募集中! 10/27(水)まで
- ファーム便り10周年!! 〜これまで&これからのUS.PeaceFARM〜
- 【シリーズ】霜里農場 金子美登さんと目指す私たちの未来(19)
- 今月の小川町の話題
をお届け致します。
おいしいお野菜届け隊 新規&継続募集中! 10/27(水)まで
小川町の新規就農者を応援する US.Peaceファームの「おいしいお野菜届け隊」。 10/27(水)9:00 まで、新規および継続の募集を行っています。
今年度の後半も、お野菜は横田農場さんからお届けします。 珍しい野菜の食べ方も、質問をくださったら、 スタッフや農家さんからおすすめをお伝えできればと思っています! 気になっている方はぜひお試しください。
- お届け期間:
- 2021年11月~2022年4月
- 会費:
- 29,000円(12回野菜代、送料、段ボール代)
- 申込み締切:
- 2021年10月27日(水) 9:00まで
問合せ・申込み ⇒ おいしいお野菜届け隊募集(2021年秋)
ファーム便り10周年!! 〜これまで&これからのUS.PeaceFARM〜
毎月頭に、US.PeaceFARMの取り組みの近況や、 小川町の有機農家さんの情報を発信している「ファーム便り」。 2012年1月に第1号を発行してから、実は今年が10年目になります!!
最初の繋がりであった金子美登さん(霜里農場)を中心に広がった小川町の有機農業が、 町内外の暮らしや観光にも良い影響を与えていることも、 最近のお便りでは少しづつお届けしています。
10周年の区切りということで、 US.PeaceFARMの取り組みと小川町との関わりについて、 皆さんに改めてお伝えしたいと思います。
※ ちなみに、9月末〜10月頭は小川町中が稲刈りで大忙しの月です。 畑レポートとして特定の農家さんを取材することはしていませんが、 写真で「秋」をシェアします!(文章の最後をご覧ください)
US.PeaceFARMとは?
US.Peace FARMは、(有)USP研究所(※)が金子美登さんとの出会いをきかっけに、 金子さんのもとで研修し新規就農する農家さんを応援すること、 そしてUSPの社員もそこから学んでいくことを目的に始めた活動です。
これまで、大きく3つの取り組みを行ってきました。
①おいしいお野菜届け隊
ファーム便りより早い2010年12月にスタート。 年に2回、半年間のお野菜BOX定期便の募集をし、 お届け期間中も会員さん農家さん相互の感想を聞かせてもらったり、 畑の様子をファーム便りの中でレポートしたりしています。
現在、11〜4月(12回)の便のお申し込み受付中!
②農業体験会
当初は金子さんの霜里農場がある下里地区での体験から始まり、 ここ数年はそこから少し離れた青山地区という場所でご家族で農業を営まれる「横田農場」さんに 年5〜6回お邪魔しています。 内容は「米と大豆を育てて、味噌を仕込む!」というもの。
6月田植え、7月大豆まき、10月稲刈り+枝豆収穫、11月大豆収穫、 12月餅つき、2月味噌仕込みがゴールです。 単発での参加も可能ですが、一連の作業を行うと、 完成した味噌のおいしさも格別に! 10年も続けているのでベテランの参加者も多く、 味噌仕込みの時は歴代の味噌を持ち寄って味見をし合うのも恒例になっています。
③シェフズテーブル
最高の食事をお客さんに届けて楽しんでもらうという、 農家とも近い関係の飲食店。 世が認める質・おいしさの霜里農場の食材と、 確かな腕を持つ料理人がコラボしたら、 きっと素晴らしいことになる! と始まりました。
和食、フレンチ、韓国料理、懐石料理 … など多くのお店に協力いただき、 こちらも常連参加者が増えています。 料理人が実際に畑へ足を運び、農家さんと話しながら食材を選ぶ、というのも好評で、 当日、そのお二方のお話が聞けるのは、まさに「シェフズテーブル 」!
※ USP研究所とは?
「自律(自立)と協働」をモットーとし、 独自の技術「ユニケージ開発手法」を持つコンピュータシステム開発会社。 お客様との関係の中から、金子美登さんと出会い、 US.PeaceFARMの活動が始まりました。 今でも、農業体験会には社長やベテラン・新入社員が毎回参加し、 農作業の方の腕も農家さんに「さすが慣れているね!」と褒められるほどになっています(笑)
withコロナ&これからの動き
上記3つの取り組みのうち、② ③ はコロナ禍に大きく影響を受けました。
農業体験会は、農家さんと話し合った上でやむを得ず中止になることもありましたし、 できそうな時も、恒例の羽釜炊きご飯や農家特製ランチを取り分けて食べることが難しくなり、 お弁当持参で小規模での開催としています。
シェフズテーブルは、昨年は予定していたレストランでのイベントではなく、 期間限定でデリの特別メニューを作ってもらいました。 (⇒ その時のレポート)
現在も、状況を見ながら次回開催の企画中ですが、 「小川町の新しいお店でもできたらいいね」 「畑の近くで野外でテーブルセッティングしたらどうかな」 と本質である楽しむことを忘れずにいたいと思っています。 皆さんにも楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。
さらに、US.PeaceFARMのスタッフ数名が、 昨年度から小川町のまちづくりプロジェクト 「小川町SDGsまち×ひとプロジェクト(通称:6S)」 にメンバーとして参加して、 有機農業に限らず、町内の情報や新しい動きに触れる機会が増えました。
そこで見えてきたのは、 畑とは離れた駅周りでも有機農家と連携して商品開発・イベントなどを行う事業者の姿や、 新鮮で安心な有機農産物が手に入りやすいことを理由にやってくる移住者の存在でした。
1971年、国内で初めて「有機農業」という言葉が使われた年に、 金子美登さんが小川町で有機農業を始めてから50年。 脈々と受け継がれてきた想いが、 小川町や全国、世界中の他産業や人の暮らしにまで広がっている様子をお伝えしていくのも、 ファーム便りの役割だと思っています。
このように10年間続けてきたファーム便りですが、 これからもお野菜や広く農業に関わること、農家さんから学んだこと、 小川町という有機のまちで起きていること … 少しずつお届けしていきます。 もっとこんなことが知りたい! この話題が好き! など、ご意見もぜひお寄せください。
これからもどうぞよろしくお願いします。
【シリーズ】霜里農場 金子美登さんと目指す私たちの未来(19)
霜里農場の金子さんはいつも新しい事に果敢にチャレンジしています。 その中で20年ほど前から取り組んでいるのが生食用ブドウの栽培です。
品種は「ハニージュース」。その名の通り、非常に美味しいです。
私が初めて食べた時、その味の美味しさと上品さに感動したことを忘れることが出来ません。 『味』の本質が変わると言っても過言ではないほどの衝撃でした。 表現するなら味がストンと胃に落ちていく感じで後味がすっきりしているのです。
確かに世の中には、甘くて美味しいぶどうは沢山あるのですが、 このブドウの気品のある味には遠く及ばないと感じます。 まさに有機栽培だから成せる本物の味です。 「味の記憶」はお袋の味のように生涯を通じて影響するのだとつくづく今、感じています。
このブドウは日本のキウイやぶどうの育種家として有名な、 東京都国立市の澤登晴雄氏から苗を買って植えたものです。
ブドウのシーズンが終わってしまったので、今年はもう食べる事が出来ませんが、 来年8月に小川町の伝統工芸会館の「道の駅」で売られていますので、 見つけたら、是非試食してみて下さい。
1年に1度、この味を楽しみにして待つ、というのも楽しいものです。
次回は金子さんと霜里農場の秋の実りについてお伝えしたいと思います。
参考
今月の小川町の話題
★【情報1】横田岳さん(横田農場)写真展が開催されます!
おいしいお野菜届け隊と農業体験会で大変お世話になっている横田農場さん。 レポートは、US.PeaceFARMのスタッフが写真を撮影していますが、 実は同じ時間に横田農場の息子さん2人も、農家ならではの視点でシャッターを切っているんです。 そして、それがInstagramなどSNSにアップされているのですが、とにかく良く、 ファーム便りを読んでいる方はぜひフォローしてほしい!と思っていました。
そんな時に目にしたのがこちらの「子々孫々 有為自然 — 横田岳 写真展」のポスター。 10/20〜11/7の期間、「有機野菜食堂わらしべ(玉成舎)」さんにて、 横田農場長男の岳さんの写真が展示されています。 小川町にお越しになる方は、必見です!
一年のほとんどを田畑で過ごして、 目に映る風景に心動かされない日は無いように思います。
「あっ」と思ったときにカメラを構え、構図を決め、 感じたその瞬間の心の動きを写真の中に収める。 しかも、自分も相手も作業の手はなるべく止めないように、 普段の畑仕事の流れの中でシャッターを切っていく。 そうして普段から、横田農場のありのままを切り取っています。
実際はとても難しいことですが、数千枚の写真の中に、 見返しただけでその時の感情をありありと思い出させてくれるものがあります。 そういった写真をセレクトしてみました。
〜Facebook イベントページより〜
詳細・ワークショップなどのお申込みはこちらから ⇒ 写真展「子々孫々 有為自然」
★【情報2】小川のおいしいお店紹介 atelico(アテリコ)
9/5に小川町にカジュアルなフレンチレストラン「atelico アテリコ」がオープンしました。
東京でレストランをされていた時に、 ご自身で栽培されている野菜・ハーブ・果樹に加え、 小川町の有機農家「風の丘ファーム」さんのお野菜を使っていたご縁で小川町でお店をオープンされました。
お店の照明に小川和紙、 食器などに富岡鬼瓦工房製作のお皿を使うなど様々工夫されています。 また新しい小川の顔、味が増えました!!!
※写真はオープニング限定コース。現在は別メニューになっています。
詳細・ご予約(現在、ランチのみ営業 / 完全予約制) ⇒ atelico