小川町USPファームだより 2020年12月号
発行日:2020年12月9日
制作:US.Peaceファーム & NPO生活工房「つばさ・游」高橋優子
今月号は
をお届け致します。
おいしいお野菜届け隊 農家さん情報
「横田農場」さんの畑の様子
今月は横田農場さんです!
初霜が降り、味噌やお醤油になる「青山在来大豆」の葉が茶色く枯れ始めたのが11月頭でした。 そこから小川町では、カラッと晴れる日が続き、畑もだいぶ乾燥する月だったと思います。
横田農場さんは、22日(日)から2週間限定都内での「コラボデリ」が実現されたり、 28日(土)には、「大豆の収穫」ということで農業体験会を開催されたり… 畑以外でもお忙しく大活躍でした。
今月は、「コラボデリ」についてと、畑の様子の2本立てでレポートします!
1.「オーガニックレストラン&デリ みどりえ」さんとのコラボデリ企画
US.PeaceFARM 恒例のシェフズテーブルを2020年3月に開催すべく、 年明けからシェフに横田農場に足を運んでいただいたり、 横田さんもレストランに出かけたり…と準備を進めていましたが、 コロナの影響を受け、長い間延期から身動きがとれませんでした。
しかし、夏の終わり頃、みどりえさんから「期間限定メニューとして、 横田農場さんのお野菜を使わせていただけませんか?」とご提案いただき、 今回、2週間限定で学芸大学のお店に数種類の横田農場メニューが並ぶこととなりました。
メニューは3種類で、「山東菜」や「あごひげレタス」「矢島カブ」…など、 横田農場さんならではのお野菜を、素材を引き立てながら調理いただきました。
コラボデリお品書き
- かぶと山東菜の柚子塩こうじ和え
- ほんのりピンクの矢島かぶ、皮が黄色い金かぶ。白菜よりも葉物野菜!という感じの山東菜。ゆずの香りが上品でした。
- 小松菜・菊いも・さつまいものごま和え
- 菊いもを、いつもどうやって食べるか考えてしまうのですが、この組み合わせ、最高です
- 彩り野菜と鶏ハムのサラダ〜特製にんじんドレッシング〜
- 鮮やかな大根たちと柔らかいハム。そして、しっかりした味のドレッシングが単品で欲しいくらい美味しかったです!
綿密に計画を立てていっても、当日に、予定していた野菜が予定していた量だけ収穫できるかはわかりません。 こちらのコラボでも、白菜を山東菜に置き換えたり、小松菜がなかったらかつお菜にしようか… など、 柔軟にご対応いただきました。
横田農場さん、みどりえさん、このプロ同士の組み合わせだったからこそ、実現した企画だったと思います。 本当に、ありがとうございました。
2.畑の様子
11月28日(土)農業体験会の日に畑の様子も撮影させていただきました。 稲刈りの後の田んぼ、収穫後の大豆畑など、作物が片付いた畑は、 すっきりと遠くまで見渡せて、より広さを感じました。
大豆の殻に生えた細かい毛が日の光を受けて、とても綺麗です。 この大豆は、刈り取り、脱穀の後、天日で1日ほど乾燥して貯蔵。お味噌やお醤油になります。 もしくは、このまま炊き込めば栄養満点で美味しいご飯としても楽しめます。 (詳しくは、「農業体験会レポート」をご覧ください!)
昨年の体験会の際に、サラダに入っていて美味しいなと思った「黒千石(クロセンゴク)大豆」も乾燥してきています。
その他には、葉物、根菜、そして、古代小麦の芽が出ていました。
最後に、横田さん(長男 岳さん)からメッセージを預かっているので、こちらに掲載させていただきます。
※実は、頂いた文章はこの3倍以上あるので、続きはSNS(Facebook・Instagram)でお届けします。
皆さん冬本番ですね! 小川町では、先日大霜が降り、初氷を見ました。 寒さと乾燥でコロナが心配ですが、まずは風邪をひかないように用心しましょう!
さて、農場の様子はというと、現在、大豆の脱穀で大忙しです。今年の大豆は例年より多めの収穫量ですが、粒が小さいかなという印象。 あっちが立てばこっちが立たず、簡単には多くを与えてくれないものだなと、つくづく感じているところです。
先週、USPのイベントでも大豆を収穫しました。収穫した大豆は来年2月のお味噌仕込みに使う予定です。
今年、体験会に参加された方、仕込んだお味噌はいかがでしょうか? もう空けたよという声がちらほらと聞こえてきました。 お味噌は、常温なら一夏を超えると、そして冷蔵庫なら今頃が良い感じに仕上がってくる時分かと思います。
今年の仕込み(体験会)では、みなさんから昨年の同じ日に、 同じ材料で仕込んだ手前味噌を少しづつ持ってきてもらいました。 そのお味噌の色合い、そして風味というのが十人十色。 置く場所、その気温や天候、容器の形や仕込んだ量によって、全く違うものになっているのに驚かされました。 米味噌と一口に言っても、そのカタチは様々なのです。
手前味噌、という言葉の意味は、多様性そのものなんですね。隣の味噌は、違う味噌なんです。
〜この続きは、近々SNSで投稿予定です〜
農業体験会「落ち葉はき in 横田農場」開催のお知らせと「大豆収穫」レポート
こちら同じく横田農場さんですが、初の催しです! 山の落ち葉を集めて肥料にしたり、野菜の苗を育てるための温床をつくったりできる予定です。
- 日時:
- 2021年1月23日(土)9時30分
- 東武東上線 小川町駅集合
- 所:
- 横田農場 小川町青山1376-3
- 内容:
- 落ち葉はき
詳細・お申し込みはこちら ⇒農業体験会「落ち葉はき in 横田農場」
また、11/28(土)に行われた大豆収穫体験会の様子をレポート記事にまとめました。
今年は、お天気と開催日がうまく合わない事も多い年でしたが、 幸い開催できたのが「大豆の種まき」だったため、 自分たちでまいた大豆の成長を確かめながら収穫することができました!
【シリーズ】霜里農場 金子美登さんと目指す私たちの未来(9)
今から40年以上も前に「お礼制」という制度を考えた考えた金子さん。 今でもその仕組みは続いています。
この考えに共鳴した消費者とのお付き合いは今でも続いており、 金子さんが(今では主に息子さんと奥様の友子さん)直接1軒1軒配達されています。 近くの方で直接、農場に取りに来られる消費者もいます。
つまり、顔が見える関係のお付き合いが続いているのです。 もう40年以上ですから、代替わりしてお子さんの世帯になった方もあるそうです。
直接提携と加えて余った農産物は、近くの直売所の「伝統工芸会館(※1)」の有機コーナーや、 ときがわ町の「ふれあいの里たまがわ(※2)」に置かれていて、 買うことが出来ます。 (霜里農場のお野菜は通常は市販されていないので、貴重な場所です。)
下に紹介した書籍を読んでいただいたらよくわかると思いますが、 お礼制によって市場原理から解放された金子さん、 消費者の皆さんは心の余裕を手にし、自由に生きることが出来たのです。
お金に換算出来ない豊かな人間関係が生まれました。
次号では、こうやってお礼制が生まれた背景にある奥様の友子さんとの出会いと言葉をお伝えしたいと思います。
書籍紹介
元霜里農場研修生の折戸えとなさんの著書に詳しく書かれていますのでぜひ読んで頂ければと思います。
今月の小川町の話題
★【情報1】小川里山食農スクールエディベリ企画「そうだ!正月だ!お餅をつこう!」のご案内
- 時:
- 12月19日(土)10:00~15:00
- 所:
- エディベリ 小川町中爪280-3
- 詳細:
- ⇒ エディベリ
★【情報2】「埼玉県全63市町村キーマン展」&「ささやかで、ちいさな熊谷圏オーガニックフェス2020」開催が決定
- 時:
- 12月15日(火)~20日(日)11:00~20:00
- 所:
- JR東京駅「グランスタ東京」内 イベントスペース「スクエア ゼロ」
- (東京都千代田区丸の内1丁目9番1号)
- 詳細:
- ⇒ タイムテーブルなど詳細はこちら
この中の12月18日(金)18:00 キーマントークで、 US.PeaceFARMのスタッフでもあり、NPO生活工房つばさ・游代表の高橋優子さんが 「埼玉の農業とSDGs」というテーマで、お話します。
「USPファーム」について触れる予定だそうですので、必見です。 東京駅構内というアクセスに便利な場所ですので、ぜひお立ち寄り下さい。
Web配信も YouTubeチャンネル「HOME GROWN PROJECT SAITAMA」で行われるようです。
★【情報3】東武鉄道東上線謎解き企画のご紹介
今、謎解きがブームのようですね。 東武東上線でも東松山駅~寄居駅間で「リアル宝探し」として謎解きツアーが開催されています。
期間は11月7日~2021年2月28日まで!