農業体験会 〜大豆収穫〜
11月28日土曜日、大豆の収穫体験会を開催しました。 2020年度はなかなか開催日と天候がうまく合わなかったため、 7月の大豆の種まき以来、二回目の農業体験会(横田農場)です。
皆で大豆の種まきをしてから、4ヶ月が経ちました。 枝豆を味わうチャンスは逃したものの、自分たちでまいた種が立派な木になって、 たくさんの実をつけているのを見るのは嬉しいものですね。
種をまいた時に地面がぬかるんでいて、ちゃんと発芽するか心配だったのですが、 横田農場さんでは、無事収穫までたどり着いて、収量も良い方だそうです。 ただ、同じ小川町の農家さんでも、種まきのタイミングによっては不作となってしまった場所も多いとのことで、 来年のお豆腐や味噌、お醤油にも影響が出てくるかもしれません。
今回は、天気予報では気温がぐっと下がると言われていた週末での開催で、 寒くならないかドキドキでしたが、写真のように快晴で畑にいると上着がいらないくらいの暖かさでした。
参加者は、種まきの回とほとんど同じ顔ぶれ。 マスクを着用しての作業でも、夏ではないのでそんなに辛くはなかったように思います。
いつも通り、横田さんのお宅の庭に集合した後は、皆で並んで畑へ移動します。 稲刈りが終わった田んぼが広がって、その中に麦まきをした緑色の畑も見えます。
大豆の畑は、このように枯れて葉が落ちた大豆がびっしり。 小川町はこれ以前の数週間、雨が降らなかったため、よく乾燥して、 既に殻が開いて大豆がこぼれ落ちてしまっているものもたくさんありました。
はじめに、既に刈り取りが終了している広い畑で、 大豆を脱穀機に入れやすい大きさの山にしていく作業からスタートしました。
丁寧に運んでいるつもりでも、バラバラと大豆が落ちてしまうので、もったいなくて、つい暇を見つけては大豆を拾ってポケットへ…
脱穀機は一台のみなので、子どもたちを中心にそちらへ運び、 長男の岳さんに渡して機械に入れてもらいました。
力強く引き込まれた大豆は、重たい豆だけ手前の袋の中に落ちて、軽い殻やゴミは風で飛ばされて出てきます。
棒で叩いて、ふるいにかけて…という時代から、改良を重ねて現在のこの仕組み。 実際に農作業をしてみると、こうした発明のありがたさを感じます。
他の大人たちは、隣の畑へ移って、大豆を刈っていきます。 ハサミの使い方にはコツがあって、それを押さえれば乾燥した固い木も簡単に切ることができるので、 まずはじっくり次男の海さんからレクチャーを受けます。
後はひたすら切ってまとめる、の繰り返しです。気づけば、黙々と手元に集中して本気の収穫作業になっていきました。
午前中は2枚の畑を終わらせ、お昼ご飯を食べに、庭に戻ります。 今回は、慣れた小学校以下の女の子たちが、釜の火の番や準備をしてくれました。
ご飯は、下里地区の有機米。 おかずは、いろとりどりのカブの素揚げ、かつお菜の胡麻よごし(胡麻和え)、クミンの香りの里芋フリット、 そして、数年ものの味噌のお味噌汁。横田さんお手製です。
さらに、参加者による、大根葉とじゃこの炒め物や、卵焼き、唐揚げなども並びました。
いつも、お昼の時に「これは出汁はなんですか?」「この野菜はなんですか?」と、 新しい野菜の食べ方を交換できて良い時間だなぁと思います。
さて、お腹がいっぱいになったら、午前の続きをしに、再び畑へ向かいます。 子どもたちは、子ヤギにご飯をあげたくて、午後は庭と畑を行ったり来たりしていました。
結局、終了時刻の16時までに、4反5畝ほど収穫することができたそうで、 大豆の重さだと300kg! 本当にお疲れさまでした。
終わりの時間になって、「そろそろ帰ろうか」と声が上がっても、 皆、地面に屈んで溢れた大豆を無心に拾っている姿がおかしかいですが、 この拾った分を家に帰ったらご飯と一緒に炊き込んで食べるのだそうです。
この後、横田さんに収穫した大豆を1日ほど天日で干していただいて、 2月は、この大豆でいよいよお味噌を仕込む予定です。