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農業体験会 ~味噌づくり~

2月11日土曜日。横田農場さんにて、今年度最後の農業体験会「味噌づくり」を行いました。

前日の金曜日は、大雪の日で、小川町もかなり積もる箇所があったため、午前中に予定されて いた落ち葉はきは中止。お昼ご飯の時間帯から集まることになりました。

11時半頃。横田農場さんに集合します。お庭にも、雪が積もっていました。ヤギたちは、雪の上を 歩くのが嫌なようで、あまり動き回らないのだと横田農場次男の海さんが教えてくれました。

集まった人から、ご飯のために会場セッティングに取り掛かります。40名ほどの参加者数でいつ もよりも多いので、野菜を入れるコンテナも活用して、たくさん席を作りました。

ご飯を炊いている横には、大釜が設置され、大豆が茹でられています。甘い良い香りがします。

準備中に、少し大豆をすくってみて味見しました。口々に「あまーい!」と言って、写真を撮ったり おかわりしたり、盛り上がりました。

この日も、智恵美さん(お母さん)お手製の料理と、参加者が持ち寄った料理、昨年一昨年に自分 達で仕込んだ味噌で、豪華なお昼ご飯になりました。大根、にんじん、キャベツ、カボチャ。今は、 きっと畑で雪の下にあるであろう野菜たちをたくさん味わいました。

また、雪でおしゃれに冷やされた日本酒も。味噌を仕込む際に、蓋として酒粕を使う方法があり、 体験会でも、最近は小川町の晴雲酒造さんの「小川の自然酒」の酒粕を用意していただいていま した。こちらは、そのお酒です。

今回は特に皆さんお腹が空いていたようで、たくさん炊いたご飯も、あっという間になくなってしま いました。

満腹になったところで、自己紹介タイム。久しぶりの参加の方もいて、 「もう2年間、手作りの味噌を切らしていたので、今年はその分たくさん仕込みます!」と気合がみられました。

さて、ご飯の後は、いよいよ味噌づくり。豆を潰す作業からスタートです。

お餅をつくのと同じ、臼と杵で、じっくり茹でられて柔らかくなった大豆をすりつぶしていきます。

杵を扱うのが得意なベテランの小学生二人が、率先して作業してくれました。一人は、ヘラで、壁 面に張り付いた豆を真ん中に戻して、潰しやすくする役割です。

連携プレーで、なめらかなペースト状になりました。

今回、米麹と麦麹の2種類の麹から、好きなものを選ばせてもらえることになっていて、まずは、 米麹で「米味噌」を作る人から作っていきます。

この順番は、麹菌の強さに関係しているそう。麦麹の方が強いので、混ざってしまわないよう、一 種類ずつ時間を分けるのだと教えてもらいました。

材料は、先ほどの大豆、塩、麹、大豆の茹で汁のみ。決められた分量を参考に、一つのボウルに 入れ、均一になるように手で混ぜていきます。

乾燥麹を使用するので、混ぜる時点では柔らかめを意識して作るのがコツだそう。隣の人と見比 べながら、茹で汁の量を微調整しました。

持参した保存容器はさまざまで、プラスチック樽、ガラス瓶、専用ビニール袋などなど …。 もう何回も作っている人は、「上にふりかける塩ができるだけ少なくて済むように」「できるだけかびにく いように」と、過去の経験を活かして容器を選んでいるようでした。

米味噌の仕込みが終わったら、次は麦味噌の番です。

麦麹は緑色で、少し風が吹くと、ふわっとたくさんの粉が舞います。計量するのに、みんな麹まみ れ。身体に良さそうですね。

米味噌と同じ要領で混ぜて、容器に詰めて、蓋をします。

蓋というのは、通常は塩を表面にふりかけることをさします。これで、空気に直接触れないように して腐敗するのを防止するのですね。これを、塩にプラスして酒粕にすると、さらにぴっちり蓋が できるので、カビにくくなったり、発酵がより順調に進んだりするようです。

これも、向き不向きがあるようで、酒粕の蓋のお味噌がとても美味しくできた経験のある人は、酒 粕を追加で購入して、今年もその方法をとっていました。

多めに茹でた大豆が少し余ったので、希望者に追加で仕込んでもらいました。やはり、麹の種 類によって、全然違う味噌になるので、両方仕込んでみたいという声も多かったです。

各々、無事に味噌を仕込み終わると、今日の回は終了。田植えや大豆の種まきをした春から、味 噌を仕込むところまでの一年のプログラムもこれで一区切りです。

今年も参加募集を範囲を絞って行い、参加したいけれど叶わなかった方もいらっしゃるかと思い ます。また、来年度の体験会については、横田農場さんと話し合い、スケジュールや募集方法を 発表しますので、お待ちいただけますと嬉しいです。

最後に、麦茶、切り干し大根などをお土産に購入させてもらいました。横田農場さんに来た時に 買える、醤油やうどんや押し麦などなど、加工品もとても人気です。ぜひ、まだ未体験の方には 一度味わっていただけたらなと思います。

さて、また6月の田植えで、皆さんと元気に作業ができることを楽しみにしております。この一年 間、参加してくださった皆さん、横田農場さん、大変お世話になりました。ありがとうございまし た!

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