農業体験会 ~田植え~
2022年度が始まり、あっという間に6月になりました。 6月といえば … 田植えの季節ですね!
今年も埼玉県小川町の有機農家、横田農場さんにて全6回の農業体験会をさせていただくことになり、 6月11日土曜日に、さっそく第一弾の田植えを行いました。 こちらのレポートでそちらの様子を少しお届けできればと思います。この日は梅雨入りしていて雨の予報も出ていました。 朝の時点では作業にちょうど良さそうな曇り空です。
大人も子どもも合わせて40人ほどの参加者が農場に集合しました。 そこで、横田さんから今日の予定を説明していただきます。 今日は、一昨年前に田植えした田んぼとその隣、2枚の田んぼを手植えするそうです。
子どもたちはリヤカーに乗せてもらって、田んぼに向かいます。 こちらの田んぼは、面積が小さいうえにちょっと変わった形をしているので機械植えが 難しい場所なのだそう。体験にはぴったりですね。
到着した瞬間に嬉しくて水路にサンダルごと飛び込む子たち。大人も少し足をつけてみますが、 例年より水が冷たい感じです。
次男の横田海さんから苗の植え方を教えていただきます。塊から必要な分だけ苗を外して、 第二関節くらいまで埋めます。 この時に、指先を少し折って、苗がしっかり根を張れるように土に押し 込んであげるのがコツだそうです。
例年と同じく、あらき、赤米、緑米、黒米を順番に一枚の田んぼに植えていきます。 今年はそれらに加えて、突然変異でできた新種(?)の黒米も植えてみようか、と横田さん。 黒米なのに白米と一緒に炊き込んでも色が移らないのだそう。 どうなっているんでしょうか。気になりますね。
さっそく、きゃーきゃー言いながら田んぼに入っていって、一列に並んで田植えを開始します! 子どもたちもベテラン揃いだったため、みんな黙々と丁寧に植えてくれました。 横田さんからも「今年は優秀だ」とお墨付きをいただきました! これで稲刈りが少ししやすくなるといいです。
横田農場さんの海さん(次男)が外で指導係、 茂さん(お父さん)は中に入って一緒に植えてくださったので、 植える目安を示す縄を張る係も参加者で挑戦してみました。 田んぼの形が真四角ではないため、一回ずつ幅が変わり、その度に紐の長さも調整が必要 …。 弛んで水に浸かってしまうと、縄が濡れて重くなってしまったり … 苦労しました。
お昼前になり、子どもたちはご飯を炊きに庭に戻りました。 子どもだけで段取りして、火起こしして … と試してみましたが、やはり難しく、 途中から横田岳さん(長男)にバトンタッチ。 でも、この調子だったら、今年のうちには自分たちで最初から最後までできるようになるかもしれません!
お昼は、念願の智恵美さん(お母さん)ごはん!
貴重な横田農場卵が食べられたのが嬉しかったです。 掘り立てほやほや新じゃがを、フライドポテトやサラダでたっぷりいただきました。
羽釜で炊いたご飯は、五分?くらいの分づき米。 ほっこり穀物らしい香りがして、おこげも絶品でした!
お腹いっぱい食べたら、恒例の自己紹介タイムです。 最近は、参加者から、ご近所さんや学生時代の同級生を誘っていただくことも増えていて、 自己紹介もだんだんと「◯◯さんグループ」のように回っていくのが面白いです。
0歳も2名。小学生のお兄さんお姉さんの姿を見て、 数年後には一緒に田んぼに入れるのでしょう。
午後は、隣の田んぼにもち米を植えていきます。一枚丸々もち米だそう。 これでたくさんお餅が食べられる … ?でしょうか!
横田農場さんの畑の周りはひらけて見通しが良いのですが、見渡してみても、 あまり田んぼはない様子。 茂さんに聞いてみると、このあたりは横田農場の他の田んぼは1枚くらいしかないのだそう。 横田さんが水路の水の管理を気にかけてやってらっしゃるのを毎年みていたのですが、 そもそも水を使う農家さんがあまりいないということだったのでしょうか?
幅が広い田んぼなので、午前中よりも一人当たりの担当する列が増えます。
その上、子どもたちは、水遊び、武器づくり、鬼ごっこ …と、 他のやりたいことで忙しくなってしまったので、大人がまじめに頑張らねば!と、 やる気を出し始めたタイミングで、雨がぽつりぽつり。 遠くの山を見ると、先ほどとは違って白っぽく霞んで、山の輪郭がはっきり見えなくなっています。 「急いで帰ろう。逃げられなくなる!」 と横田さんの呼びかけに、ひとまずみんな従います。
庭の方避難が完了した頃、ざーっと強い雨が降り始めました。 服が濡れた人もいて、今日は流石にもう終了だろうと着替えました。
ところが、通り雨だったようで、あっという間に雨は上がり、 できる人だけ田んぼに戻って続きをすることに。
さらに少数精鋭となりましたが、残り半分弱を無事植え切りました!
草の種も少し落ちてしまっている様子だったので、 ここからは段階ごとに除草作業をしていく予定だそう。 大変そうだったら有志でまた作業に行っても良いかもしれませんね。 そして、10月の体験会では、稲刈りができる予定です!
庭に戻り、集合写真を撮ったり、麦茶・醤油・うどんなどのおみやげを買ったり。
毎度書いているような気もしますが、この農業体験会を通して、 大人も子どももだんだんできることが増えていっていることが本当にすごいと思います。 横田さんから直接教えてもらうこと、常連参加者から教えてもらうこと、 複数の角度から農業や食について学ばせてもらっています。
今回、小学生の女の子が農業体験会について書いた作文が、 大田区共通の文集に掲載されたそうで、その原稿を見せていただきました。 鋭い視点と、臨場感ある描写に感心してしまいました。 来月のファーム便りで紹介させていただくので、ぜひお楽しみに!
次回は、7月に大豆の種まきをします。 枝豆をおいしく食べるために、良い味噌を仕込むために、頑張りましょう!
参加者の皆さん、横田農場さん、ありがとうございました!