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農業体験会 ~稲刈りと枝豆収穫~

10月8日土曜日。みんなで田植えした田んぼの稲刈り、 そして、種まきした青山在来大豆の枝豆の収穫・実食をしました(希望者はビールも … !) この体験会を一年待ち望んでいる方もたくさんいらっしゃるので、天気予報を睨みながら、 ぎりぎりまで悩んで開催を決定しました。

人気回ということもあり、田植えと大豆まきに参加してくださった方に限ってお知らせをし、 当日参加してくださったのは30名ほど。

みんなの、枝豆が食べたい!! という思いが天まで届いたのか、暑いくらいの日差しです。

タクシー、徒歩、自転車 … それぞれ、横田農場さんへ向かいます。

お家の前の無人販売所には、ナス、オクラ、ズッキーニ、そして、枝豆、大根葉が並んでいます。 今回も、開始の前に、かなりの量がお土産として購入されていました。

お昼も天気が持ちそうなので、裏のお庭に椅子とテーブルを配置します。 手馴れたもので、スタッフが手を出す間もなく、会場が出来上がりました。

キウイや柿が秋を感じさせるお家の前で、横田さんに今日の流れを説明いただきます。 今日は、田植えをした2枚の田んぼの稲刈りとはざかけを行う予定だそうです。

田んぼに到着すると、びっくり! 株の列が見えるほどきれいに、頭を垂れた稲穂が並んで、品種ごとの境目もきれいに分かれています。

あまりの美しさに、夢中で写真をとる人、続出。

一番手前の背が高い稲は、昨年、突然変異によって生まれたものかもしれない! ということで、 試しに少し育ててみましたが、穂を見てみると、赤黒っぽい箇所と、茶色っぽい箇所がまばらになっています。 「種がF1種だったんだね。」と茂さん(お父さん)。

F1種は、種をまいた一年目の品質(成長速度や収量も)がよくなるように作られた雑種で、 2年目以降はその性質を保てないので、バラバラだったり収量が落ちてしまったり … ということが起こります。 実際に育ててみて目の当たりにして、「こういうことか」と勉強になりました。

稲刈り初めての人も何人かいたので、横田さんに鎌の使い方を説明してもらいます。 使うのは、刃先がギザギザのノコギリ鎌。刃渡りも結構あるので、誤って手を切ると、ざっくりいきそうです。

刈った後の稲は、両手で握れるくらいの束にして、地面に並べていきます。 手の大きさは人それぞれなので、どうやって大きさの説明をするかを横田家の茂さん、 岳さん、海さんで相談していました。

大半の方は毎年参加されているので、鎌を持つと、みんなすんなり間隔をあけて田んぼに入って、 刈り始めました。子どもたちも、去年に比べて、また自分で刈れる子も増えて、頼もしい限りです。

こちらは、映える写真をとるために、お立ち台(?)を作成するベテラン。 たしかに、ここに入ってみると、稲に埋もれて臨場感のある写真が撮れました!

<実際にそこから撮影された写真(参加者提供)>

昨年は、かなり草も生えていたため、 草を避ける作業がワンクッション入ってそんなに疲れを感じなかったのですが、 今年はテンポよく刈っていくので、腰やら背中やらが段々とキツくなってきます。 次第に、各自黙々と作業するようになっていました。

田んぼには、色々な種類の生き物がいました。アマガエル、コオロギ、トノサマバッタ、クモなどなど。 タニシを探している人も!

写真は、スズメガの幼虫です。オレンジと黄色のグラデーションできれいですね。

11時半になり、お腹もすいてきました。火起こしをして羽釜でご飯を炊きたい子どもたちは、 ここで一旦お庭へ戻りました。

そうして人数は減りましたが、ここから、もう一種類赤米を刈った後に、全ての束を稲わらで括って、 はざかけしないといけません。 「 … あれ?これは絶対お昼には終わらないぞ?」と、心の中では思いながら、 今回は、新鮮枝豆を食べて、おいしく地ビールを飲むために、一気に終わらせようと頑張りました。

水路の金網フェンスを活用して、はざかけします。 一輪車で運ぶ人、括り方がゆるい束を縛り直す人、束をかける人、手渡す人 … 。みんなで分担しました。

完成したのがこちらの写真。稲穂も重たそうですし、結構収量があるのではないでしょうか! お餅つきや味噌仕込みが楽しみです。

時刻は14時手前。枝豆をご飯炊き込みたい炊事班が、まだ終わらないのかと様子を見にきていたので、 合流して、7月に種まきした畑で枝豆を収穫します。

枝切り鋏の使い方を教わりながら、一人2本ずつ刈り取って、葉っぱだけを外します。 2つのさやに挟まれて1枚の葉っぱが伸びていて、ここの節の部分を折ると、軽い力でパキッと折れます。

こちらも豊作な様子で、軽トラックに積んだら、こんなに食べられるかなという大きな山ができました。 もしかしたら、お腹がすきすぎて、ちょっと多めに採った人もいるかも … ?

庭に帰ると、ご飯の準備が進んでいます。収穫してきた枝豆は、こちらの大釜で枝ごと茹でてかぶりつく予定。

ご飯のお米は、町内でとれた新米! 枝豆ご飯にするために、さやごとをお米の上に乗せて一緒に炊きます。 こうすることで、出汁がでて、より風味豊かな味わいになる気がします。

今日のおかずは、智恵美さん(お母さん)特性の野菜メニューと、 持ち寄りの唐揚げや卵焼き、ふりかけ、のり、ケーキなど … ! お腹ペコペコなので、たくさんあっても食べきってしまいました。とても美味しかったです。 ごちそうさまでした。

ここでご飯をいただくと、野菜をたくさん食べられるメニューを知れるのもいいですね。真似したくなります。

空腹と疲れで、「やっぱりビールよりも、ご飯が楽しみ」と言っていた大人たちは、 お腹が満たされてくると、やはりサーバーに並んで、地ビールを堪能。

子どもたちも、会場の大人の雰囲気が楽しげだからでしょうか、 いつもとは違うメンバーで仲良くおしゃべりしたり、あるお姉ちゃんが別の家族の小さい子のお世話をしたり、 和気藹々とした様子が見られました。

そんな中、枝豆は次々と茹で上がります。結局4〜5回、上がったものがぺろりとなくなってしまいました。 ベテラン参加者さん曰く、 「以前は、枝一本ずつに塩をふりかけていたけど、まとめてかけて塩気控えめになっても、それはそれでおいしいね。」 何度参加しても、毎年おいしい。だから人気の回なんですよね。

16時頃、日が翳り、少し肌寒くなってきました。 帰る時間の人もいるので、集合写真を撮影して、解散としました。

苗づくりや草取りといったこともありますが、 その年の天候に合わせた水の管理が成功するか否かを分ける稲作。 私たちが体験できるのは、田植えと稲刈りの部分だけですが、それでも、 現地で毎年田んぼや稲を眺めていると、その違いから学びがあります。

今回お声かけできなかった皆さんにも、ぜひまた参加して、 たくさんのものを感じ取ってもらえたらなと思います。 来年はオープンに募集ができることを祈って、楽しみにしていただければ幸いです。

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