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農業体験会 ~落ち葉掃き&じゃがいも植え付け in サンファーム高橋~

3月6日土曜日。初めて、サンファーム高橋さんで農業体験会をさせていただきました! 内容は「落ち葉掃き」と「じゃがいも植え付け」。 今回も少人数開催で、お昼はお弁当とし、コロナ対策行いました。

サンファーム高橋さんの畑は小川町の中でも、特に風が強い地区にあるのですが、 この日も大風! 帽子が飛ばないようにするのに一苦労でした。 しかし、梅の花もあちらこちらで満開を迎え、本当に気持ちの良い一日を過ごせました。

サンファーム高橋さんは、関越自動車道の「嵐山小川IC」の近くにあり、小川町駅からは車で10分以上かかります。 今回は、タクシーと自家用車に別れて乗り合わせて畑へ向かいました。

ご自宅の前で、サンファーム高橋のご主人知宏さんと対面。 なんとコルセットに杖という出で立ちです。 どうやらこの数週間、再び腰の具合がよくなかったのだそうですが、 「昨日まではなんとか作業もできるくらいだったんですけど…」とおっしゃりながら、 一日案内と説明をしてくださいました。

午前中は、丘を一つ超えた広葉樹の林で落ち葉掃きです。 一昨年の夏に「ファーム便り」の取材に伺った際に、 「今年から蛍が飛び始めた」と教えていただいたあたりで、大きな「溜め池」に面しています。

この辺りは、昔から溜め池を利用した農法が盛んだったそうで、 ここ以外にも周辺にいくつもの池があります。 かなりひらけて、高い山もないからでしょうか。

青い網の袋に落ち葉を詰めて、ブルーシートを敷いた軽トラックに直にどんどん入れていきます。 それを、軽トラの上に乗った数人で踏んで空気を押し出して… 満遍なく隅まで踏んだので、かなりたくさんの落ち葉を積めました。

最後は、さらに袋にもいっぱいの落ち葉を詰めて、パンパンの荷台に載せます。

この時に、袋を固定するために知宏さんがささっとやってらした 「南京結び(なんきんむすび)」があまりに手早く歓声が湧き、 即席の縄結び講座が開催されました。 頑丈に固定できるのに、片側を引っ張ると一瞬で解けるという不思議な結び方です。

サンファーム高橋さんには、3歳の息子さんがいらっしゃいます。 今回は彼が案内役をはりきってつとめてくれたので、とても助かりました (知宏さんは別ルートで軽トラックを運転されていました)。

お気に入りの自転車で丘の急斜面もすいすい越えて、先導してくれる姿に流石のたくましさを感じます。

お昼は、持参したお弁当や、町内の分校カフェMOZARTさんで注文したランチボックスをお庭で食べました。 小川町には、町の有機野菜が食べられるレストランが何店舗もあるのが、ありがたいところです。 サンファーム高橋さんも、お野菜やハーブティー、 廃鶏(卵を産まなくなったニワトリ)の鶏ガラやお肉などを飲食店さんにおろされています。

お昼ご飯中は、「味噌」「テンペ」「納豆」といった発酵食品の話や、 干し野菜を使った料理の方法などの話で盛り上がりました。

さて、午後はまず、集めた落ち葉がどう使われるか、実際に「踏み込み温床」を見せていただきました。

ビニールハウスの中の一角にある温床には、既に春夏野菜の苗が置かれ、苗床となっていました。

手を入れてみると温かく、1週間前にファーム便り3月号の取材で見させていただいた時の、 レーズンのような甘酸っぱかった香りは落ち着いていました。

隣の電気の温床の方にも、キャベツやレタス、小松菜など、葉物野菜を中心に苗がすくすく育っています。 今年は雨も少なく、露地では育たないと判断して、多くの野菜を温床で苗まで育てることにしたそうです。

床を見たついでに、 先程集めてトラックの荷台にぎゅうぎゅう詰めにした落ち葉をハウスの前に下ろす作業を行いました。 かなり詰め込んだので、総出で声を掛け合いながら下ろします。

写真のようにぎっしりです! これで良い土ができ、美味しい野菜ができますように。

引っ越したばかりの鶏舎にも入れてもらい、なんと餌やりと卵とりを体験させてもらいました! 卵は3歳の最年少参加者が箱から拾ってくれました。

形も色もさまざまで不思議だね、と話していたら、 「良ければ持って帰りますか?」と、その場で購入させていただけることになりました。

お昼の後が既に充実していますが、午後のメイン作業は、じゃがいもの植え付けです。 これが、地道な作業なのですが、なかなか奥深く面白いです。

はじめに、種イモ(今回は「男爵」)をカット。 茎とへその緒で繋がっていた “ヘソ” の部分を探し そこを基準に芽が渦を巻くように出ているので、 上手くそれらが分かれるように狙いを定めて四等分します。

どれが “ヘソ” か、どこが芽か、最初は知宏さんに質問しながらでしたが、最後は迷いなく黙々と作業しました。

切り終わったら、畑へ移動。 畝に、じゃがいもの芽がついた皮を上にして30センチ間隔で植え付けていきます。

足でサイズを測りながら、一つずつ置いていって、完了したところから土をかけます。

ジャガイモの植え付けにはさまざまな流派があるようで、 ここで種に石灰をまぶしたり、皮を上に置くかどうかも人それぞれとのことでした。

最後、追加でじゃがいもを持ってきてぴったり6畝終わらせようとしたのですが、 惜しくもあと半畝ほどが埋まらず。 今日はここまで、とお庭に戻りました。

簡単に片付けをして、最後にお礼を言って、また車で乗り合わせて小川町駅に戻ります。 じゃがいもの成長が楽しみですね。

大変な中、受け入れてくださったサンファーム高橋さん、本当にありがとうございました!

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