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農業体験会 ~稲刈り&枝豆収穫~

6月に田植えをしてから、4ヶ月。 10月9日土曜日に、横田農場さんにて「稲刈り」を行いました。 また、7月にまいた大豆も、立派な枝豆になっていて、こちらも稲刈りのごほうびに、 収穫して、釜で茹でていただきました!

例年、大人気の回ですが、今回は緊急事態宣言が明けたばかりということで、 田植えに参加された方やスタッフなど、お声かけの範囲を限定させていただきました。 2年ぶりの開催ですので、「参加したかった!」という皆さまには大変申し訳ありませんでした。 ぜひ、こちらのレポートで雰囲気を感じていただいて、また来年ご一緒できたらと思います。

この日は、朝から雨がちらほら。 数時間後には止む予報でしたが、結局一日中降ったり止んだりでした。 それでも、曇りの時間を縫ってスケジュール通りに体験ができたのは、幸運でした!

横田さんご自宅前の販売所には、 既においしそうな枝豆が並んでいます ! 青山在来大豆も普段食べる大豆より甘みを感じますが、 こちらの枝豆もまたほんのり甘いのが特徴。 このあと体験会が始まる前に、きれいに完売していました(笑)

今回は、ベテランの方が多く、中には小学生の時ぶりに参加という高校生の姿も。 稲刈りが一通り終わらないとお昼ご飯と枝豆にありつけないのですが、 このメンバーなら期待できそうでしょう ! 庭には、採った栗の実や、オクラの種などがあり、キウイがたわわになっていました。 これだけで秋を感じます。

こちらが、皆で5種類のお米を植えた田んぼ。 黒米だけ成長が少し遅いのと、手前の農林48号は完了させてもらっていたので、 今回は、「赤米」「緑米」「アラキ」の3種類のみを刈り取ることになりました。 穂の色が全然違うのがよくわかります。

鋸状の刃の鎌を使って刈って、穂のついていない藁を紐代わりにして縛っていきます。 茂さん(お父さん)直々に刈り方レクチャー。 ザクザクいい音がして楽しそうです !

2枚目の写真が、藁でまとめた様子ですが、 こちらは今回初体験の方が終盤につくっていたもの。 緩まないようにするのが難しいのですが、田んぼ一枚分刈り続けるうちに、 かなり上達していますね。

横田さんが新しい鎌もたくさん用意してくださったので、 刈る人、縛る人に分かれてどんどん進めていきます。 キッズも手際よく作業してくれました。

上の写真で刈っている黒い穂が「緑米」。 もち米なので、12月の体験会で玄米餅として食べられる予定です ! 下の写真は、「アラキ(荒木)」。 奈良時代の遺跡や、さらに江戸時代の文献からも栽培されていた記録が出てきているそう。 日本で1000年も作り続けられてきたという在来稲です。 穂が長く、細いのげ(ヒゲ)もあって、美しいですね。

しかし、こうしてみると結構草が多いのがわかります。

根元を見ると、稲か雑草かはわかるのですが、分けて刈るのは至難の技で、 縛る担当の人たちが束の中から雑草を引き抜いていました。

特に、アラキは雑草の方が背が高くなったせいもあって、 根元から倒れてしまっていました。 持ち上げながら刈るのに苦労していると、 そんな時は倒れている方向に従って刈っていくのが良いのだとアドバイスをもらい、 途中から反対側に回ってみたり … 。

試行錯誤しながら、やっと刈り終わったのは、12:30 ! その時の記念写真が2枚目です。

さて、正午の鐘はとっくに鳴っていますが、続いてはざかけに取り掛かります。 あと一息!

太い木や長い竹を組んで、稲をかけるウマを立てます。 その上に、束ねた稲を隙間なく掛けていきます。 束の中央付近でガバッと割って、 その太い方と細い方が交互に来るように並べるのがコツのようです。

こうして時間をかけて天日で干すと、粒に割れが出にくかったり、 味も良くなるのだと聞きますが、作業の工程数はやはりありますね … 。

一方、こちらでは、一足先に岳さん(長男)と切り上げた女の子たちが、火起こしから、 枝豆を茹でる用のお湯や、枝豆ごはんの準備をしてくれています。

おかげさまで、久しぶりにお釜調理のおいしさを思い出すことができて、 大人たちは感激でした。いつもありがとう!!

きっちり田んぼ一枚をはざかけまで終わらせて、記念に写真を撮影。 良い笑顔です。右側が緑米・赤米で、左側がアラキですね。

帰る前に、これから食べる用の枝豆を収穫。 根元からハサミで切って、葉っぱを落とします。 なんと枝付きで大釜に入れて茹でるそう !

実際に茹でている様子はこのような感じ。 あっという間にザルいっぱいの茹で枝豆ができました。 そして、食べる時も、豪快に枝ごと掴んでむしゃむしゃする茂さんを見て、 初参加のメンバーも真似して贅沢食べをしました。

枝豆ごはんも香りが良く、とても美味しかったです。 なにより、今回は久々に智恵美さんの野菜料理が復活 !

秋ナスやインゲン、トウガン、小松菜などをたっぷり使って、作ってくださいました。 いつものように、作り方の質問が殺到していました(笑)

「これが普通だったよね」としんみりつぶやく参加者もいて、 なんとなく感慨深い昼食タイムでした。改めて、ごちそうさまでした。

そして、今回、いつものように自己紹介をして、そろそろお開きかなという頃、参加者の中から「 Happy birthday to you〜」と歌が聞こえて、なんとサプライズがありました。

この日は、茂さんの誕生日(さらに2日後が岳さんの誕生日!)。 それを覚えていた方が用意してくれていたのです。

「なんで知ってるの!?」と言いつつ、喜んでくれた様子で、 貴重な家族写真を皆で撮影させてもらいました !

身体が資本の農業。 怪我や病気に気をつけて、素敵な一年にしてほしいですね。 そして、これからもお世話になります !

感想として、 「草が増えてしまったけど、今回、皆さんに刈ってもらえて本当に助かった。」 と言ってもらえたことが、今回の体験会では嬉しい出来事でした。

草も生える時は生えるし、天候によっては野菜の成長具合も年ごと変わってくる。 そういうリアルな有機農業の現場を体感できるのは、 私たちにとってありがたいことなので、 「それがいいんですよ !」とスタッフが返すと、 「じゃあ、夏の草取りも … (笑)」と茂さん。

来年あたり、もしかしたら、真夏の草取りの回もできるかもしれません …。 その際は、ぜひ皆さんにも奮ってご参加いただけたらと思います !!

横田農場さん、今回も一日体験させていただき、ありがとうございました。

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