農業体験会 ~味噌づくり~
2月15日土曜日、農業体験会最終回は、横田農場さんにて、お味噌づくり!
7月に種まきをした大豆が今年は天候不順にも負けず、しっかり収穫できました。 今回の参加者は、大人子供合わせて45人ほどにもなりました。中には、沖縄から昨年仕込んだ手前味噌を飛行機で持参されている家族も!
駅の前がいつにも増して賑やかです。一年ぶりの方もいるので、待ち時間からおしゃべりが弾んでいました。
昨年は、味噌を仕込む前に、畑に行ってみんなで麦踏みをしましたが、今年は終了しているとのことで、お庭で①お手製乾燥機に柿渋を塗る作業、②オクラの種取り作業の二つを行いました。
お手製乾燥機に柿渋を塗る
こちらの乾燥機は、横田農場のお父さんが昨年の春に手作りしたもので、斜めの面で温められた空気が上って行って箱の中のものが乾燥する仕組みになっています。
柿渋は、赤みがかった綺麗な色をしています。ニスのように使うもので、和傘の仕上げにも、防水のために使用されていました。 横田農場さんでも、柿渋を作っていたそうですが、発酵してなんとも言えない匂いがすると教えてくださいました。 子どもたちが「もっとハケはありますか?」と、総出で大活躍でした。手ぬぐいを染めている姿も見られました。
オクラの種を取る
オクラは乾燥して、縦筋に沿って先がパリパリに割れていました。そこから剥がしていくと、中からポロポロと大粒の種が出てきます。 乾燥したオクラはとても硬く、「モズの生贄」が刺さっているものも混ざっていました!
羽釜でご飯を炊く
それらの作業をしながら、恒例の羽釜でのご飯炊きが始まります。もう、炊き慣れた子もいるので、手際よく進めて、大成功でした。今回から、五分づき米です!
味噌の味比べ
ご飯の前に、昨年の参加者が仕込んだ一年ものの味噌を並べて味見。 同じ場所で同じように作っても、色も香りも様々です! 保管する場所の温度によって、発酵の進み具合に差が出ることが原因の一つのようです。
蓋に酒粕をたっぷり使った方の味噌は、ほんのりお酒の香りもして、おにぎりなどによく合いそうでした!
一番しょっぱく感じたのは、横田農場さんの味噌。全種類味見すると、口の中が香りでいっぱいになって、早くご飯が食べたくなります。
味噌で大盛り上がりした後は、その味噌を全部合わせてお味噌汁に溶きました。この日、この場所限定のお味噌汁です。
お昼ご飯
今回のお昼ご飯は、大根の煮物、黒千石大豆とにんじんのラペ、ルッコラ・あごひげレタスなどのサラダ、ほうれん草のおひたし、菜花の味噌和えなどなど! 沖縄の野菜のハンダマの和え物や、いつも大人気の唐揚げなどの差し入れもたくさんあります。 とにかく葉物が新鮮で、味も香りも抜群でした!
味噌づくり
ご飯をお庭で大きな一つの円に座って食べたら、いよいよ本番、味噌を作ります。 1kgの方から、なんと8kgも仕込む方までいて、それぞれ自分の材料の分量が書いてある紙を受け取りました。
朝からずっと大釜で煮ていた大豆を、杵で滑らかに潰します。毎年経験している方は大人も子どもも力の入れ方が上手で、あっという間にペースト状になりました。
これに、塩と米麹、そして大豆を煮ていた煮汁を加えて、手で混ぜます。混ざったら、お酒で消毒した容器に塩を振ってから詰めていきます。 お味噌として食べられるまでには10ヶ月ほどかかり、一夏越さなければなりません。 空気が入ると、腐敗してしまうので、しっかり空気を抜きながら詰めました。
最後に、塩で蓋をして、重石をしておしまい!
このとき、小川町の酒蔵で作られた有機米の酒粕の販売もしてもらったので、酒粕で蓋をする方もいました。 この酒粕の部分も上手くいけば美味しく食べられるので、楽しみです。
最後に、お醤油を買いたい方は買って、集合写真を撮りました。改めて見ると、すごい人数です。 来年、みんなの味噌をまた食べ比べたいですね。
<集合写真撮影の後ろ側>
来年度(2020年度)の農業体験会
来年度から、US.Peace FARMの農業体験会は、横田農場さんとサンファーム高橋さんの2軒で開かれる予定です。
サンファーム高橋さんは、独自イベントでカモミールの花摘み体験なども行っており、今年度の2倍の体験ができることになりそうです! ぜひ来年度も、小川町で大自然や農家さんの生活に触れながら、楽しく汗を流しましょう! お待ちしています。