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レポート

小川町USPファームだより 2020年7月号

発行日:2020年7月6日
制作:US.Peaceファーム & NPO生活工房「つばさ・游」高橋優子

今月号は

をお届け致します。

おいしいお野菜届け隊 農家さん情報

「サンファーム高橋さん」の畑の様子

外出自粛期間中、4月・5月は、このファーム便りの取材もオンライン上で行っていましたが、 今月は久しぶりに直接、畑へお邪魔してお話を聞かせていただきました!

街中に住んでいると、この期間中は家の外に出ること自体が少なくなっていたので、 「農家さんは、変わらず外仕事をされていたのだな」と思うと、少し不思議な感覚でした。

一生懸命な姿のニガウリのツル

<一生懸命な姿のニガウリのツル>

カモミールの収穫は終了し、町内では飲食店の棚などでハーブティーとして販売が始まっています。 今年のカモミールティーは、リンゴのようなほのかな香り、さっぱりした味わいです。 高橋さんご自身も「今年はおいしい」とSNS上でおっしゃっていました。

今回の訪問は、ちょうど7〜8年に一度の「ビニールハウスの張り替え」のタイミングで、 その記念すべき瞬間に立ち会うことができました。

ビニールハウスの張り替え

<屋根に上って張り替えます>

キュウリ(不耕起栽培)

<ハウスの一角のキュウリ(不耕起栽培)>

このビニールハウスには、発酵熱を利用した「踏み込み温床」があり、 夏野菜の苗を育てる大切な場所となっています。 また、その一角では、今年もキュウリが育てられていました。 ビニールハウスの中は土を耕しませんが、それがきゅうりには合っているようで、 毎年屋根まで届くほど成長するのだそうです。

モモ

<モモ>

ブルーベリー

<見事なブルーベリー>

張り替えが終わった後、まずは、果樹エリアから見せていただきました。 モモ、リンゴ、イチジクなどは少しずつ実がついており、 ブルーベリーは、たわわに実っていました。 このブルーベリー、今年からオンライン直売所での事前予約販売に挑戦しているのだそうです。

エキナセア

<鮮やかなエキナセア>

共生する花々

<共生する花々>

続いて、お花の畑に移動。

エキナセアが鮮やかなピンクでひときわ目立っていて、 その近くに、数種類が花を咲かせていました。 花屋さんに並ぶ花と同じ種類でも、畑で夏草と共に伸びている様子は、 とてもたくましく見えます。

ステビア

<ステビア>

ミツバチ

<運良く出会えたミツバチ>

天然甘味料として知られるステビアも栽培されていて、その甘みを体感させていただきました。

また、写真には収められましたが、今年はミツバチが少ないのだそうです。

キュウリ

<畑のキュウリ>

ミニトマト

<ミニトマト>

ナス

<ナス>

最後に、野菜の畑を見せていただきました。 春が涼しく、乾燥していたためか、夏野菜の出だしが遅いとのことで、 キュウリ・ミニトマト・ナスなどは、収穫まではもう少しという印象でした。

昨年よくとれたタマネギが今年は半分の量に、じゃがいもも不作ということを伺いました。 そのためもあり、種まきから収穫までのサイクルが短い、 コマツナ・カラシナなどの葉物もつくっているのだそうです。

サトイモの葉の上の幼虫

<サトイモの葉の上の幼虫>

サトイモの葉にはスズメガの幼虫が見られました。 このように病気や虫が出てしまった時に、一箇所でしか育てていない場合は、 全滅してしまう恐れがあるので、サンファーム高橋さんは、夏野菜を分散させているのだと、 教えてくださいました。

また、キュウリの例からもわかるように、 土質の違いによっても成長の度合いが変わってくるので、分散させて植えることには利点が多いそうです。

ヤーコン

<ヤーコン>

ちょうど取材の時期は、小川町のあちこちでホタルが見られた時期だったのですが、 高橋さんのご自宅の周りでも今年は5匹ほど飛んでいるのを発見したそうです。

来年は、サンファーム高橋さんで農作業をし、ご飯を食べて、ホタルを鑑賞する … なんてこともできる状況になっていることを祈るばかりです。

「tack farmさん」より

安住梨奈の畑 tack farm で作業してます小早川です。

苗づくりにとっても苦戦していましたがどうにかナス、トマト、万願寺とうがらしの苗がうまくいき、 大分遅れてはおりますが現在成長中です。 収穫できるようになるまでうまくいくか分かりませんが、 りなの作った土を信じて作業しています。 今月後半から来月にかけて収穫できたらいいなと思う日々です。

最近ではニンニクを収穫し、にんじんも大きくなってくれました。 にんじんの葉っぱはサラダや炒め物でおいしく食べれます。

りなのようにおいしいお野菜には到底届きませんが、 できる範囲で作業しています。 もし私の育てたお野菜でよろしければ、ご連絡いただけますと嬉しいです。

お問い合わせ:

畑にいるいち君

<りなのようにお野菜や畑の写真撮るのが得意ではないため、畑にいるいち君の写真です>

「横田農場さん」の田んぼの様子

残念ながら、6月に予定していた「田植え」体験は天候により中止となりましたが、 その翌週、無事青空のもと田植えが完了したとのお知らせがありました。

うるち米は「農林48号」と「荒木」、もち米は「喜寿」、その他は「赤米」「黒米」「緑米」を植えられたとのこと。

その時の写真をいただいたので、ご覧ください。稲刈りが楽しみです!

田(1) 田(2)

<横田農場の田んぼ>

7/11(土)農業体験会「大豆種まき」を開催します

前回の田植えは悪天候により中止となりましたが、7月11日、大豆の種まきを実施します。 中止の場合は、前日中にお知らせいたします。

(少しでも体調に異変を感じる方は、直前・当日でも参加を控えていただくようお願いします。)

時:
7月11日(土)9:30 小川町駅集合
所:
横田農場 小川町青山1376-3
内容:
大豆種まき

詳細・参加申し込み ⇒ 農業体験会実施のお知らせ「大豆種まき in 横田農場」

【シリーズ】霜里農場 金子美登さんと目指す私たちの未来(4)

霜里農場・金子美登さんは、20歳の時に1968年開校の農林水産省の農業者大学校の第1期生として入学しました。 総じて、第1期生というのは、初めて尽くしで、志の高い人達が集まる傾向にあります。

この大学校の講師陣は各界、各大学の超一流ばかりで、何よりも教師も職員も学生も、 ここから新しいものを作りだしていくのだという草創期のエネルギーに満ち溢れていたそうです。

金子さんはこの学びの中で、自分が体験する酪農が抱える課題(乳牛の弱体化など)を徹底的に詰めました。 特に土壌微生物学を学び、これを無視した近代農業には未来はないと考えました。

大学とは学びや研究の場です。自分がやろうとしている仕事や活動に学術的裏付けがあると、 やろうとしている事が見える化され、人に説明しやすくなります。 若い人達に、是非、知る事の楽しさ、そして極めるやりがいを、 大学という学びの場で体験して欲しいものです。

金子さんは、自分の実践に専門的知見が加わる事で、より深い実践へと発展していかれたようです。

大学2年生の時に、米の減反政策が始まり、農業の存在理由を真剣に問い詰める中で、 直接、消費者とつながり有機農業による地場生産、地場消費の構想を考えていきます。 周囲は近代農業のまっただ中ですから、有機農業の実践は孤独な実験のようなもので、 変わり者のレッテルを貼られたそうです。

しかし有機農業は、堆肥作りに始まり堆肥作りに終わる、数十年前までは当たり前の農業だったのです。 その当たり前のことを改めてやっていこうとしただけだったのです。

「霜里農場」の孤独な実験が始まったのは、 米作りをしなくても補助金が貰える減反政策が始まった翌年1971年の事でした。

次回では、1970年から始まった霜里農場の始まりについてお伝えしたいと思います。

参考

今月の小川町の話題

★【情報1】「環境省令和元年度持続可能なローカルSDGsビジネスの先進事例」でUSPの小川町での取組みを紹介

環境に優しいサービスを提供する「環境ビジネス(SDGsビジネス)の事例」として、USP研究所が小川町で取り組んでいる新規就農有機農家支援の野菜の買い支えが紹介されました。

参考

★【情報2】お米の夏場の保管方法

お米は「なまもの」です。 (お米をスーパーで買う方は、いつでも買えるので、ついついお米が生鮮食料品である事を忘れている方が多いです) 生なので、呼吸をし酸化して劣化していきますので、蒸し暑い夏場に、美味しさを保つには工夫が必要です。

18度以上1週間でコクゾウムシやカビが発生します。故に、18度以下で湿度の低い冷暗所で保管をするのがベターです。 冷蔵庫の野菜室やペットボトル詰替が良いでしょう。唐辛子を米袋に入れておくこともお勧めします。

保管方法まとめ
  1. 湿気の少ない冷暗所に保管する。(冷蔵庫の野菜室が最適)
  2. 清潔な米びつや密閉容器に移し替えて使う。
  3. 米びつはこまめに掃除する。
  4. お米の大量買い(特に夏)は避ける。

★【情報3】地元のオーガニック店紹介「モザート」のご紹介

小川町下里地区にある旧下里分校(霜里農場の隣)に付設するカフェ「モザート」が6/16にリニューアルしました。

デザイナー兼フードプランナーという肩書きを持つ新店長・有賀さんからのコメントをお届けします。

「東京からコロナ移住して来ました店長の有賀です!

分校カフェ『MOZART(モザート)』が新しく生まれ変わりました!

地元の無農薬・無化学肥料栽培のお米と、有機野菜をふんだんに使った『畑のご馳走ランチ』、 木次牛乳を発酵させた〝ミルク種〟を使用したミルキーな甘さが特徴の天然酵母パンに、 平飼いの卵たっぷり挟んだ卵サンド、青山在来大豆のきなこときび糖を合わせた揚げパンも人気です!

ノスタルジックな分校の景観と、地元食材を使用したカフェメニューを楽しみにいらしてください。 お待ちしております!

有賀さん

<新店長・有賀さん>

【お店情報】
所在地:
比企郡小川町下里824
行き方:
小川町駅から「パークヒル行き」のバスで10分
「下里バス停」下車後徒歩10分程度
営業日:
毎日
営業時間:
11時~16時(L.O. 15時)
HP:
分校カフェMOZART(モザート)
ご予約・お問合せ:
0493-81-3015
旧下里分校

<旧下里分校>

モザート店内様子

<モザート店内様子>

モザートの新メニュー(1) モザートの新メニュー(2) モザートの新メニュー(3)

<モザートの新メニュー>

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