小川町USPファームだより 2019年11月号
発行日:2019年11月8日
制作:US.Peaceファーム & NPO生活工房「つばさ・游」高橋優子
台風15号から続く雨はすざましいものがありましたが、皆さんのところは大丈夫でしたでしょうか?
小川町でもまちの中を流れる槻川が堤防を越水して、たくさんの床上・床下浸水が出ました。 私の周りでも避難した方が多く、災害時の対応について日常から対策を考えておく重要性を認識しました。 (我が家にも、3人の方が避難されてきました)
私たちも土砂崩れや農家のハウスの修復などでお手伝いに行きましたが、土砂は重たく、ハウスには専門的知識が必要など、 支援についてもいろいろと考えさせられました。これからは地域のつながりや地域連携がキーポイントになってくるのだと考えます。
なお、記事内容についてご不明な点などは遠慮なくお訊ねください。 より、適切なものにしていきたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。
今月号は
- 11/30 USPファーム「大豆収穫体験会」のご案内
- おいしいお野菜届け隊 農家さん情報
- 今月の小川町の話題
- 【報告】小川町の台風15号被害状況
- 【情報1】関東自給圏サミット11/23,24
- 【情報2】小川和紙マラソン 12/8
11/30 USPファーム「大豆収穫体験会」のご案内
7月に植えた大豆を収穫します。
- 時:
- 11月30日(土)9時30分 小川駅前集合
- 会費:
- 大人500円、子ども200円+交通費+昼食材料費など
- 詳細:
- ⇒ 農業体験会実施のお知らせ「大豆収穫 in 横田農場」
おいしいお野菜届け隊 農家さん情報
『サンファーム高橋』台風後の畑の様子
小川町の中でも最も低い場所にあるサンファーム高橋さんの畑は、 台風19号の際には、畑に水が流れ込んだり、台風後の現在も水が捌けなかったりと、影響を受けました。
しかし、ビニールハウスの周りに溝を掘ったこと、畑が緩やかな傾斜になっていたことによって、 水に長時間どっぷり浸かってしまうことは避けられたようです。
きゅうりやナスは強風のダメージを受けましたが、葉物やにんじんなどは元気に頑張っています! 里芋もそろそろ掘れるかな、とのこと。 ただし、今が蒔き時のものは土の湿度が高すぎてうまく根が張れないかもしれないそうで、少し心配そうです。
百日草やコスモスなど、オーガニックフラワーは復活して、綺麗に咲いています。
めっきり寒くなって、高橋さんのご自宅では薪ストーブに初火入れをされていました。 私たちも火に当たりながら温かいハーブティーをいただきたいですね。
<奥が10月頭も収穫していたきゅうり>
<コスモスが綺麗です>
<にんじんは葉も美味しそう>
<カモミールの芽。湿気でまばらに>
<里芋は葉が風で破けています>
『横田農場』冬野菜が育っています!(大豆が豊作)
ちょうど台風の上陸と重なり、毎年大人気の「稲刈り&枝豆収穫」の農業体験会は、残念ながら中止となってしまいました。
その後の田んぼ・畑の様子が気になっている方も多いかと思いますが、 写真のように、田んぼの稲は横田農場さんで刈って、綺麗に干されていました。 そして、7月に蒔いた大豆には、たくさんの実がついています!
横田農場さんの畑の周りにはたくさんの水路が張り巡らされていますが、 こちらも氾濫して畑に水が流れこんだとのことでした。 しかし、流木が畑に来たにもかかわらず、葉物類やネギの畑の美しいこと!野菜は強いです。
ただ、どの農家さんも「大量の雨の後は『湿害』が怖い」とおっしゃいます。ここから一週間の晴天に期待ですね。
<稲刈りしていただきました>
<大豆がたくさん>
<今出されている葉物>
<水が流れたネギ畑も無事の様子>
<キャベツがそろそろ巻き始めます>
今月の小川町の話題
★報告 小川町の台風15号被害状況
10/12の台風15号その後の台風19号は小川町や近郊に大きな被害をもたらしました。 小川町ではまちなかを流れる槻川や兜川の越水などで床上・下浸水が多く発生しました。
幸いにして提携農家には大きな被害はありませんでしたが、畑などに水が多くたまりました。 Ogawa Organic Fes 2019 の会場となった「栃本親水公園」は、堤防を越えてきた水が柵などをなぎ倒し大きな被害を受けました。
<10/12台風当日の栃本親水公園付近状況>
<栃本親水公園の台風被害状況~なぎ倒された柵など>
このような状況になったのは小川町でも初めての事だそうです。
実は我が家(高橋優子宅)にも3人が避難して来られましたが、杖をついたおばあちゃん、酸素ボンベを抱えた おじいちゃんで、高齢者や障害者には避難所に避難するのはとても無理だと感じました。 自然災害が激甚化している昨今、平時からご近所との付き合いや非常事態に備えての物資などを 保管して準備しておくのが大事だと思いました。
また、スーパーなどではインスタント食品、水などがすぐに売り切れた事からも、 長期間にわたり食料などが入手出来ない状況も考えられ、地域と都市の交流や連携が、これからは とても重要なポイントになるのではないかと思います。 小川町で行われているUSPファーム事業のおいしいお野菜とどけ隊や提携米の仕組みは 「安心を備える」という点でこれからの先駆けではないでしょうか。
霜里農場は、槻川の川原に続いているので浸水しやすい地形なので、母屋は無事でしたが、畑が2/3冠水してしまいました。 幸いにも、川の上辺の水のきれいな部分だけが流れこんできたので、 流木やヘドロもなく、すっ~と水が引いてくれたので、被害は最小限に止めることが出来たそうです。 その後は、白菜の苗などは持ち直してくれて、野菜は最低限の出荷は出来そうとの事でした。良かったです。
<10/12の台風直下の時の下里分校を対岸に見た様子>
<台風翌日10/13の下里1区集落や霜里農場の様子>
★情報1 関東自給圏サミット2019 11/23,24
水・食料・エネルギー・お金を自分達の手で地域で回し、みんなで支え合う社会を創ろう、 という趣旨の元に、関東圏で活動する団体が集まって、地域のつながりを強めていこうというイベントです。
今回の開催は小田原市です。 最近の自然災害の激甚化は、ご近所とのコミュニケーションや都市と農村地帯との連携が大事な事を 示唆していると思います。
このサミットで、ご近所で活動している様々な団体と知り合ってつながりが出来ると素敵ですし、 大きな備えになるかも知れません。
高橋優子さんが24日のパネルディスカッションに登壇します。
- 日:
- 11月23日(土)
- 所:
- 小田原お堀端コンベンションホール
- 会費:
- 1,000円
- 詳細:
- ⇒ 関東自給圏サミット2019
★情報2 小川和紙マラソン 12/8
- 日:
- 12月8日(日)
- 詳細:
- 第27回 小川和紙マラソン大会
- 補記:
- 高橋優子さんは10 kmコース折り返し地点で旗振って待っています~~ 着ぐるみを着ているのですぐに判りますよ~~~見たら、手を振ってね。
<応援服装の着ぐるみ>