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小川町USPファームだより 2015年9月号

◆小川町USPファームだより 2015年9月号◆
発行日2015年9月7日
制作:US.Peaceファーム&NPO生活工房つばさ・游・高橋優子

今月号は

  • ●8月の田んぼの様子ー稲刈りは10月11日(日)です
  • ●美味しいお野菜届け隊・横田農場さんの紹介
  • ●11月8日(日)オーガニックフェス速報
  • ●今月の下里の話題
    ―「リチャードフレビン 関口克巳 紙と陶二人展」のご紹介
       ~霜里農場内の窯で焼いてます~
    ―海外放送「Channel JAPAN」で小川町の有機農業が紹介されます
    ―今年は「国際土壌年」 イベント紹介
    ―大分県の下郷農協に行ってきました

をお届け致します。

【8月の田んぼの様子ー稲刈りは10月11日(日)です】

田んぼでは8月中旬に出穂しました。
隣の大豆畑とともに一面の青々として美しくて清々しい田園風景が広がります。
今年はうだるような猛暑に見舞われ、雑草との戦いでした。
8月24日の台風以来、小川では雨が降り続き、田んぼの生育が心配されます。
次回はいよいよクライマックス、田んぼの華「稲刈り」10/11(日)です。
たくさんの方の参加をお待ちしています。
詳細、お申し込みはこちらから⇒http://uspeace.jp/user_data/event.php

最終回は、収穫祭・麦播き。11/28(土)を予定しています。

7月31日の田んぼ
現在の田んぼの様子

【美味しいお野菜届け隊・横田農場さんの紹介】

今年の5月から「美味しいお野菜届け隊」に参加された横田農場さんを紹介します。
農場の始まりは1989年。その年に生まれたお子さんが、ひどいアトピー性皮膚で、
食べさせるものに苦労したそうです。
そんな時、近くの有機養鶏農家の卵を食べさせたところ、何の症状も出なかったのです。
そこで「食べる物が原因」と気付き、有機農業を始めたそうです。
無農薬・無化学肥料で育てる野菜でお子さんのアトピーの症状も改善され、確信したそうです。
「食べ物が体を作る。だから何を食べるかが大事なんだ」という至極当然な事なのですが
現代において忘れてしまいがちです。
ご両親が有機農業を始め、2年前に長男・岳さん、昨年、二男・海さんが加わり、
家族4人と研修生で農場を切り盛りされています。

横田農場の皆さん
横田農場の皆さん

息子さん達が就農するにあたり、家族で喧々諤々でこれからの農業の有り様について話合われたそうです。
「持続可能な農業とか?」
出てきた答えが
 ・低投入型の伝統的な農法に再注目し、
 ・固定種や在来種のみの使用
 ・低肥料でも育ち、多様性に富んだ強くて美味しい種の自家採種
 ・地域資源を活用をして、山の保全から、土づくり、エネルギーの自給まで
 ・里山の落ち葉、下草、剪定枝(チップ)、緑肥、畦草など、田畑あるいは隣接した山からの資源のみを利用した土づくり(苗土も含む)に取り組んでいます。
在来種や固定種は本来あるべき野菜の味を出しています。
特筆すべきは、小川町青山地区で出来る「地大豆青山在来種」は横田農場さんが中心となって保存をされています。
この青山在来種は通常の大豆の1.5倍の糖度があり、今、小川町を代表する品種となっており、隣町の都幾川の「わたなべ豆腐」の「霜里豆腐」と売り出されています。

地大豆・青山在来の花
地大豆・青山在来の花

次期11月からの「美味しいお野菜届け隊」に是非、参加して種と土にこだわった農法から生み出されるお野菜を試してみて下さい。

美味しいお野菜届け隊に入ってくる野菜
<美味しいお野菜届け隊に入ってくる野菜>

次回は『高橋農園』さんをご紹介します。

【11月8日(日)オーガニックフェス速報】

US.Peaceファームも参加する、”小川町オーガニックフェス”に鳩山町でパン屋をしている「そのつ森」さんが出店します。
小川町下里の河村農場の有機小麦を使ったパンです。
自家製天然酵母を使ったパンはどっしりとして美味しそうです。↓
https://www.facebook.com/ogawaorganicfes2015
fesには20以上のフードコート出店があります。
その他にも本庄市の味輝パンさんも出店。
おいしいものがたくさんあります。
ぜひ、肌で感じて、味わって、歌って、笑って・・・。いらしてください。
ゴミを出さないためにMy食器持参を呼び掛けています。
(忘れた方はレンタル食器をご用意しています)

【今月の下里の話題】

★「リチャードフレビン 関口克巳 紙と陶二人展」のご紹介

霜里農場に陶器を焼く窯があるのをご存じですか?
陶芸家の関口克巳さんの窯場です。
そして、アメリカのボストンから版画用の紙を求めて小川和紙に魅かれて移住してこられたリチャード・フレビンさん。
二人は霜里農場と深い関わりがあり、この度合同展「リチャードフレビン 関口克巳 紙と陶二人展」を開催されるとの事でご紹介します。

時:9月8日(火)~9月20日(日)9;30~16:30
所:伝統工芸会館 埼玉県比企郡小川町小川1220 ↓
http://saitamacraft.com/akusesu_f.html


★海外放送「Channel JAPAN」で小川町有機農業が紹介されます

主に日本の企業や観光地などを海外でご紹介し放送している番組です。
2013年11月19日放送のBS-TBS「関口宏の風に吹かれて」で放送された映像を英訳し、海外でも紹介されます。
同時に「小川町オーガニックfes2015」の案内もされるそうです。
番組情報はHPをご覧ください。
http://www.ch-japan.com/ja/
放送は9月20日(日)予定


★今年は「国際土壌年」 イベント紹介

1.月 日: 平成27年10月23日(金) 午後1時から5時半頃
2.会 場: 石垣記念ホール(東京都港区赤坂1-9-13三会堂ビル TEL 03-3582-7451)
3.テーマ:「土壌と人間-国際土壌年2015を祝して-」
4.開催趣旨
   これまで土壌は、農業生産や環境の視点から注目されてきました。
   しかし、近年われわれは人類が生活している民族思想・宗教・意識・生活・医療・芸術・文学など、
   その地域文化・文明・環境・健康に土壌が深くかかわっていることを知りました。
   人類にとって土壌がいかに重要な資源であるかを見つめなおすために国際土壌年2015を祝して、
   今回は「土壌と人間」と題したシンポジウムを開催します。
4.参加費:1,000円(資料代)
5.講演
  ・国際土壌年2015         小崎 隆(土壌肥料学会前会長 首都大学東京教授)
  ・土壌と人間:目録                  陽 捷行(北里大学名誉教授)
  ・土壌と農業:72億を養いきる            三輪 睿太郎(日本農学会会長)
  ・土壌と教育:日本と世界の土壌教育の歴史      福田 直(武蔵野学院大学教授)
  ・土壌と文化:農と水と土の思想          大橋欣治(東京農業大学客員教授)
  ・土壌と環境:地球規模での土壌の変化
            八木 一行((研)農業環境技術研究所 研究コーディネーター)
  ・土壌と健康:健康資源としての土壌活用
                 佐久間 哲也(エムオーエー奥熱海クリニック院長)
6.参加申込
   FAXかメールで。(締切り:10月16日)定員150名
  〒410-2311 静岡県伊豆の国市浮橋1606-2 公益財団法人農業・環境・健康研究所 谷口・安本
  TEL 0558-79-1114, FAX 0558-79-0398  e-mail;nokanken@izu.biz


★大分県の下郷農協に行ってきました(高橋の夏休み)

私こと高橋は、大分県の「百年前の野菜をつくる菜多園」さんの夏のセミナー講師としてご招待を受けて訪問してきました。
ついでにたくさんのオーガニックの現地をみさせて頂きました。
その一つに大分県の「下郷農協」が特異だったのでご紹介します。

下郷農協は大分県の名勝地「耶馬溪(やまけい)」にある単独で頑張る小さな農協です。
今から五十年程前に安心で美味しい食を目指して有機農業の農協です。
本来あるべき農協の姿として農家からは全量買取制、得意先とは提携関係。
九州のグリーンコープや東京、大阪などの生協やオーガニック流通が得意先として多いとの事。
農家さんが持ってくる野菜一袋から買い取るそうです。
訪問させて頂いたおばあちゃんは80歳でしたが、足の骨折のリハビリにと
鶏を飼い始めたそうです。
面白いですね、リハビリに鶏を飼うなんて、とても素敵です。
出来た野菜は農協が全部買い取ってくれるのでとても助かっていると喜んでいました。
故に裏方の営業の方の努力は大変なものがあるようです。
こんな本来あるべき姿の農協が有機農業で実践されてきたことに深い感動を覚えました。

下郷農協HP;http://shop.simogonokyou.or.jp/

 
<下郷農協の組合宣言看板より>          <下郷農協のトラック>

補足:菜多園さんのある九重高原は標高800mくらいで星空のきれいな所です。
私は生まれて初めて「天の川」をみました。
「星降る夜」という言葉を実感としました。
星座が判らないくらいたくさんのきらきら星で感動、感激でした。
(実は今回2回目の訪問でしたが、この星空を見たくて行きました。内緒の話)


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