第8回US.Peaceシェフズテーブル レポート
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場した有機農業のカリスマ 小川町 金子美登さんのお野菜を凄腕シェフの料理でいただける「第8回 US.Peace シェフズテーブル 」が、8月10日(日)台風の影響で不安定な天気の中 、広尾のイタリアンの名店”アクアパッツァ”にて開催されました。
埼玉県比企郡小川町で有機農業に取組んでこられた、有機農業のカリスマ・金子美登さんの
「霜里農場」で大切に育てられたおいしい夏野菜を日髙シェフのお料理で頂きました。
まず「シェフズテーブル」の企画・運営しているユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 所長 當仲より挨拶させて頂いて、スタートです。
ITの企業がなぜ、どうやって小川町の有機農業と繋がったのか?
スタートは、農業新聞さんのお仕事を頂き、会話の中で「農業をやってみたい!」と発言した事からです。
「みたい」とは何事か!!「やるか」「やらない」かはっきりしろと言われ、農業の厳しさや覚悟のようなものを感じ、 思わず、「やります!」と言ってしまいました。
それがきっかけで、霜里農場の「金子美登」さんを紹介され、小川町で有機農業の体験をさせて頂くようになりました。
穴掘りや石運び。力仕事や体を動かすのはもともと好きだったのですが、体験させて頂くうちに、USP研究所がやってるプログラミングとの共通点に気づきました。
実は「手づくり」で、ひとつひとつ人が手を動かしてつくるので、農業から教わること、感じることは常に沢山あります。
つくるものは違いますが、自分達も金子さんの有機農業のように正直にこつこつとやり続けたいと思っています。
そして、これからも何かお手伝いが出来て輪が広がっていったらいいと思います。
どうか、今日は楽しんでください。
と挨拶しました。
次に、今回参加してくださった方々が、お料理と同じくらい楽しみにしていた霜里農場の「金子美登さん」のお話です。。
まず金子さんから、農業は「天地の気」を頂くお手伝いであるという、心に響く言葉が飛び出しました。
たったひとりで始めた有機農業も今年で43年。「勇気のいる農業でした。」とぽつり。
これまたガツンと響きます。
枯葉が落ち、栄養のある土になるのは100年で1cm。
それを知恵で5年とか10年とかにするのが有機農業。
1cmの地中には、栄養となる微生物が兆から億もいて、農作物を育ててくれるそうです。
農作物がコンスタントに作れ、自信がつくまで10年。消費者30戸との提携にもめどがつき、有機農業で食べていけると確信を持ちながら、ひとりでもくもくと続け、周りの農家さんたちに有機の米や野菜の出来栄えが少しずつ認められ、16年目に初めて先輩の農家さんが、「金子がそんなに言うなら今年だけ農薬の空中散布を止めてみよう」と言ってくれ、その後空中散布は中止となりました。
それから20数年を経て、30年目についに村が動きました。
リーダー格の16歳先輩が、「金子さんたちと一緒に有機農業をやりたい!」と言ってくれました。
若い人が沢山集まって、わいわい楽しそうだし、価格もそれなりに売れてる様子をみて、先輩が声をかけられた時は、もの凄くうれしくて、今でも感動します!!
そして、まず有機栽培に転換した大豆を、その当時町の小さな豆腐屋だった「渡辺豆腐」さんが、再生産可能価格、全量買い上げという条件で買い上げてくれました。
今や、「渡辺豆腐」さんは、大人気です。
渡辺豆腐さんのホームページ → http://www.11-12.co.jp/index.html
2009年には、埼玉県の住宅リフォーム会社が、村で栽培している有機米を社員向けに全量買い取ってくれることになりました。(これまたうれしかった~!!)
こうして、現在は村全体が生産の喜びと誇りを取り戻し、元気になっています。
そして村は美しくなっています。と輝く笑顔で話してくださいました。
金子さんは、静かだけど、力強くて、いつも輝いています。
信念と誇りを持って継続してきた金子さんならではの笑顔です。
そして、その金子さんの一言一言に皆さんから、感動の拍手が巻き起こりました。
感動のお話を伺い、シャンパンで乾杯です。サルーテ!!
いよいよ料理の登場です。
日髙シェフがお料理の説明をしてくれました。
まずは、イワシと泉州絹川水茄子のテリーヌ仕立て 茹で蛸添え
2品目は、霜里農場のトマトのライスサラダ詰め
3品目は青・赤紫蘇ペーストのパスタ いろいろな霜里農場の野菜を使って
4品目は岩手県・白金豚首肉のソテー 霜里農場のかぼちゃのバニラ風味煮添え
5品目はとれたてブドウをそのままで (金子さんが当日朝採りしてきてくれました)
品種は「ハニージュース」。
有機でつくれるブドウが、なかなか見られずにいたのですが、
ある時、国立の澤登晴雄さんから「ハニージュース」が
有機で作れると連絡があり、栽培が始まりました。
(湿度の高い日本で様々な病気が発生し安い為、
有機栽培はとても難しいそうです。
有機ブドウが出来るまでの苦労話をしてくださいました。)
そして今回ラッキーなことに「アンチエイジング医学」で有名な
”Drアンチエイジング”こと青木晃先生(横浜クリニック)がいらしたので、ブドウのアンチエイジング効果を医学的にお話くださいました。
青木先生の Blog : http://ameblo.jp/draa/
抗酸化力として「ポリフェノール」はよく知られていますが、皮と種には、「タンニン」や”若返りの成分”と言われる「レスベラトロール」が多く含まれていますので、皮も種も丸ごと食べてみてください。
5歳も若返ります!!と
皆さん、種も皮も丸ごと食べました。皮の柔らかいこと・・・。
甘いこと・・・。
幸せです。笑顔がいっぱいです。
最後はカフェ&プティフール
恒例の集合写真は笑顔がいっぱいです!!!
参加くださった方々、おいしい野菜を作ってくださった霜里農場の皆様、
料理をしてくださったお店の皆様。沢山の皆様のご協力でとても素敵な会になりました。
本当に本当に有難うございました。