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第16回US.Peaceファームシェフズテーブル レポート

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも登場した有機農家のカリスマ 埼玉県比企郡小川町の霜里農場・金子美登さんが大切に育てた野菜をプロの料理で頂く「シェフズテーブル」。
第16回の今回は広尾のフレンチレストラン「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」にて
1月27日(日)に”つなぐ”をテーマに開催されました。参加者は総勢30名。

第16回US.Peaceシェフズテーブル

まずは、「シェフズテーブル」の企画・運営しているユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 所長 當仲より挨拶させて頂いて、スタートです。
乾杯は小川町の小川町武蔵ワイナリーのワイン「小公子」、「ぶどうジュース」と「人参ジュース」です。

ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 當仲所長ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所は、システムを組む、いわゆる「IT」の仕事をしている会社です。
農業新聞さんの仕事がご縁で、小川町「霜里農場」金子美登さんと出会い、最初は、有機農業も何もわからず、土お越しや、溝堀など、ただただ身体を動かし、汗を流しながら、色々なことを教えて頂きました。
やがて、この100年後も続く農業をひとりでも多くの方に伝えたいと思い、田植えや稲刈りなどの「農業体験会」や、農家さんから直接お野菜が届く「お野菜届け隊」、そして本日の「シェフズテーブル」を継続しています。
今日のこの会もただのグルメ会ではありません。
多くの皆様に感謝しながら農家さんの現状、食の現状を知り、ひとりでも多くの方に安全、安心の大切さを 広めていきたいと思います。USP研究所がつくっている「システム」は「つなぐ」という意味もあります。
私たちも、もっともっと広めていきたいと思いますので、本日参加くださった皆様もぜひ!ひとりでも多くの方に伝えてください。と。

金子宗郎さん次に、霜里農場を引き継いだ金子宗郎さんのお話を伺いました。
小川町下里地区でたった一人で「有機農業」を始めた金子美登さんの「霜里農場」を引き継いだ思いや現在の様子などを話してくださいました。
とても物静かで優しい口調でとつとつと話してくれる一言一言が地に足のついていて、当たり前ですが、日々土に向き合い、土と共に毎日を過ごしている金子さんには、有機農業は特別でもなく日常なんだとあらためて感じてしまうほどでした。

霜里農場から広がっていった有機農業の輪は、更に大きくなっているようです。
最後に話してくださった以下が、宗郎さんの大事にしている言葉だそうです。

「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」桃やスモモは何も言わないが、美しい花や美味しい実に人が集まりその下に自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然と集まるという言葉です。

下野シェフ本日の料理をしてくださる下野シェフは、
先週霜里農場を訪ねてくださり、
野菜がどのように出来ているのか、
熱心に質問されていました。
苺のハウスではまだ青いイチゴを
「食べていいですか?」など・・・。
シェフならではの興味や発想が
今日の料理につながっていました。


いよいよ料理スタートです。


1皿目は「ほうれん草の根のフリット」
なんと!!ほうれん草の根っこがチーズとジャガイモのソースが絡ませてあります。
1皿目からビックリ!根っこそのものがお皿に。甘くておいいしい!食感も面白いです。

ほうれん草の根のフリット

2皿目は「グリル野菜のオランデーズソース」
グリルしたブロッコリー、あやめ雪蕪、ほうれん草、長葱に卵の黄身と味噌、ニンニクなどを入れたフランス料理の伝統的なオランデーズソースが絶妙です。

グリル野菜のオランデーズソース

途中に金子さんのお米を使った「自然酒」も。

3皿目は「スズキと燻製米のリゾット」お米にスモークの香り付けがしてあり鼻をくすぐります。
紅芯大根のピンクに染まったお米が美しいです。柚子と山椒の味も感じる繊細な一品です。

スズキと燻製米のリゾット 

4皿目は「岩中豚のキャベツ煮込み」柔らかく煮込まれた豚肉に食感の違う2種類のキャベツ(葉のままグリルしたものと千切り)、ほうれん草、ベーコンの香りづけされた泡のソース。
様々な食感がたのしい一品です。
キャベツが主役にもなっているようです。

岩中豚のキャベツ煮込み

5皿目はデザート「さつまいものスープ仕立て」甘くてさわやかな味です。

さつまいものスープ仕立て

7皿目は特別デザート「霜里農場の採れ立て苺」今朝採れ立てを宗郞さんが持参くれました。
食べた後がすっきり爽やかな、まさに無農薬栽培苺真骨頂です。

霜里農場の採れ立て苺

シェフが下里農場で感じたことを伝統的なフレンチの技と和の調味料を取り入れ、
一品一品に表現してくれました。
食だけでなくエネルギーの自給も考え、地域活性化を実践している霜里農場を訪れ感動していた
下野シェフが、小川町からの帰り道、目をキラキラさせてポツンと一言。
「やっぱり畑に行くと楽しいし、勉強になるなぁ~!」と。
現場で感じることがいっぱいだったから素敵なお料理の連続でした。
有難うございました。

下野シェフ

立場が違うと視点も発想も違うから、本当に面白いです。
安全でおいしく、持続可能な社会を目指し、野菜を作る人、それを調理する人、食べる人、
もっともっと繋ぎ、有機の輪を広げていきたいと思います。

あちこちで交流もうまれていました。
参加くださった皆様、料理をしてくださった皆様、会場準備をしてくださった皆様、
野菜を作ってくださった皆様、多くの方に感謝です。
全ての皆様のご協力でとても素敵な会になりました。
有難うございます。
最後に記念撮影です。

集合写真

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