第11回US.Peaceシェフズテーブル レポート
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場した
有機農業のカリスマ 埼玉県比企郡小川町の
金子美登さんのお野菜を凄腕シェフの料理でいただける「第11回 US.Peace シェフズテーブル 」が、
2月7日(日)冬晴れの日、
銀座のフレンチ・リヨン地方の郷土料理
”Bouchon d'Or (ブション・ドール)”にて
開催されました。
店内は、フランス第2の都市、
美食の街としても有名な「リヨン」らしい
温かみのあるビストロ。
金子美登さんの「霜里農場」で大切に育てられた
おいしい冬野菜を若きシェフ「藁谷さん」が
どんなお料理にしてくださるのか?
楽しみです。
「シェフズテーブル」の企画・運営しているユニバーサル・シェル・プログラミング研究所 所長
當仲より挨拶させて頂いて、スタートです。
小川町「霜里農場」と出会い、有機農業をひとりでも多くの方に伝えたい。
そんな思いでこつこつと地道に続けてきたシェフズテーブルも11回目。
コンビニで簡単に食事が手に入り、豊かな食事のごとくテレビコマーシャルが流されています。
しかし、本当に豊かなんだろうか?と思います。
コンビニのおにぎりには、わけのわからないものがいっぱい入っています。
海外に行くと、普通の食材を普通に調理して食べる。ごくごく普通の食生活が成り立っています。
全く調理しなくても何でも外で買って食べることが出来、一見便利で豊かそうですが、本当にそうでしょうか。
安さや便利さと引き換えに、健康や心の豊かさを減らしてないでしょうか?と疑問を感じています。
そういう意味でも、食の大切さを地道にこつこつ広めていこうと思います。
ぜひ、本日参加くださった皆様から、「ただ美味しかった」だけでなく、「食」の重要性を伝えていただければ
うれしいです。
と、挨拶がありました。
乾杯に引き続き、本日、料理と共に皆さんが楽しみにしている
石川宗郎さんのお話です。
石川さんは、霜里農場で金子さんのいちばん近くで
一緒に働きながら、金子さんの想いを受け継いでいる
おひとりです。
「霜里農場の四季」と題して、霜里農場の様子をスライドで見ながら、
里山の美しい風景の中での畑の様子や、農作業を説明してくれました。
冬のこの時期は、春夏野菜の苗作りに欠かせない、「温床づくり」があります。
落ち葉や藁、牛糞、米糠、水を加えて上から踏みつけてつくり、そこから発する発酵熱を利用して、
発芽させるそうです。
そして、発芽させた後に腐葉土としても使えるそうです。
近年は、電気を使うところもあるそうですが、環境にも負荷をかけず、自然の力を循環するこの方法を
とっているそうです。
皆んなで葉っぱを踏みつけたりしてると、体も心もぽかぽかになります!っと満面の笑みで話てくれました。
しかし、1月18日に降った雪で温床のハウスが壊れてしまい、現在は、復旧作業に追われているそうです。
自然のことだから仕方ないです。とこれまた笑顔で話してくれました。
雪害によるハウス倒壊
次に、多品種が同じ畑に育っている様子を見せてくれました。
「コンパニオンプランツ」と言って、相性の良い野菜同士を組み合わせることで、
病害虫や雑草の被害を減らすことが出来る方法だそうです。
同じ畑で同じ野菜を大量に作るほうが、遥かに効率的ですが、常に自然にあわせて自然の知恵を使い、
植物にも人間にも無理のないこの方法を行っているそうです。
毎年、金子さんは、楽しそうに畑のキャンバスに絵を描くように畑の設計を考えるそうです。
そして、金子さんが話してくれる農業にとって大事な次の言葉を紹介してくれました。
お店のスタッフもメモをとってました。
深いですね~。
金子さんも石川さんもとても穏やかな人柄です。
とても大変な手間ひまを惜しまず、当たり前のように話てくれたお話が、どれもこれも心に響きました。
有機農業って、やっぱり凄い!!生き方そのものですね。
ちょっとやそっとでは、動じない強さと知恵を感じます。
いつもシェフズテーブルで話してくださる金子さんの意思はしっかり、受け継がれていますね。
さてさて、いよいよお料理が始まります。
1品目は霜里農場の卵を使った長ネギのキッシュ
2品目は、里芋とフォア・グラのテリーヌ、キャビアに見立てたトリュフのソース
ブロッコリーと里芋のチップスを添えて
3品目は、熱々の根野菜のオニオングラタンスープ
4品目は、大皿です。
タラ、白菜、ジャガイモのコトリヤード風
5品目は、リヨン名物ピスタチオ入りソーセージと牛蒡のピラフ
ほうれん草、人参、大根のピュレをかけて
途中、参加してくださった皆さんの自己紹介。
農業体験会もいつも参加してくれる横浜の素敵な女性グループ、愛知県から毎回参加してくださるご夫婦、
初めて参加下さった愉快なお医者様お2人、シェフズテーブルが結婚の決め手?となった仲良しご夫婦、
小川町の役場で金子さん達と共に有機の里づくりに励んでるご夫婦、初参加の栄養士の方、ご自身も料理、食べることが大好きで、
毎回シェフズテーブルを楽しみにしてくださってる方など様々な職業、年齢の方が集まってくれました。
そして、このシェフズテーブルを支えてくださってる歴代のシェフも参加してくれました。
皆さん、本当に笑顔が素敵です。
そして・・・・・
US.Peaceファームの紹介させて頂きました。
農業体験会の日程、お野菜届け隊のご案内など。
6品目は、あら?!!!びっくり!! そのまんま苺!!
有機の苺は貴重です。石川さんが今朝摘んできてくれました。
テーブルに置かれた途端!甘~い香。みんなの笑顔が広がりました。
最後はデザート。サツマイモと紫イモのスイートポテト、焼き芋仕立て
小松菜のチップスが添えて有りました!!びっくり。
幸せな笑顔と笑い声が響きます。
ここで、本日のシェフ「藁谷さん」に一言頂きます。
前回よりは緊張せず、つくれました。とはにかんだ笑顔。
今回一番大変だったのは、デザートでした。
紫芋をピューレにしてさつまいもに巻きつけて焼き
焼き芋風に仕立て、
霜里農場の卵でソースを作りました。
と説明させると皆納得!!
へ~!!凄い~!
皆さんから感謝の大きな拍手です。
最後は、アンケート記入などをして頂き、恒例の集合写真。
やっぱり笑顔がいっぱいです!!!皆んな名残惜しいようにあちこちで名刺や連絡先交換です。
ここからひとりひとりが有機農業の伝道師となって、輪が広がるといいなと思います。
参加くださった方々、おいしい野菜を作ってくださった霜里農場の皆様、
料理をしてくださったお店の皆様。色々なお話をしてくださった霜里農場の石川さん、
全ての皆様のご協力でとても素敵な会になりました。
私達ひとりひとりの認識が変われば、世界も変わると思います。
まずは、自分の出来ることから一歩ずつ。
今日は、そんなことを決心した会になったのではと思います。
本当に本当に有難うございました。