US.Peace FARM
 
はじめに
農業体験会
おいしいお野菜届け隊
シェフズテーブル
ファームだより&レポート

レポート一覧

レポート

農業体験会 ~稲刈り&枝豆収穫~

10月14日土曜日、通年の農業体験会の中でも毎年人気の稲刈り、 そして枝豆収穫の体験会を行いました。

枝豆といっても、青山在来大豆という大豆を若い時期にとって食べるので、風味もまた違い、 とても美味しいです。 小川町町内でも、この時期には「枝豆祭り」という文字をJAや観光案内所で見かけるほど。

9時半すぎに小川町駅に集合。 今回は、いつも参加してくださる方々の他、US.Peace FARM の運営母体である USP 研究所の若手社員や、 社員のお子さん(驚きの単独参加!)など、いつもと少し顔ぶれが違います。

雨が降るか降らないかの瀬戸際の予報でしたが、朝は快晴。 10月にしては暑いくらいの陽気でした。

横田農場さんへ移動すると、大豆を茹でる大きな釜がセットされていました。 また、庭には栗のイガの山が。 お野菜届け隊の定期便の中にもこの栗が入っていた回があったので、記念に撮影する姿も。

移動する前に、横田さんから今日の作業の段取りを教えてもらいます。 この後に雨が降りそうなので、体験会で入る以外の田んぼも同時に刈らないといけません。 そのため、長男の岳さんはそちらに向かい、私たちは次男の海さんから説明を受けました。

今回、小さいお子さんが少なめだったので、大人もリヤカーに乗せてもらえて楽しみました。

田んぼに到着。ここは、6月に自分たちで体験で田植えさせてもらった田んぼです。 白だけでなく、赤米、黒米、緑米、突然変異種など、5種類のもち米が立派に育っていました。

成長が少し遅い赤米以外の種類を刈り取って、ハザ掛けするところまでが今日の内容。

鎌の使い方や束の大きさなど、いくつかの注意点を教えてもらった後、 それぞれ散って稲刈りをしました。

ノコギリ刃の鎌なので、すいすい切れますし、今年は雑草も少なめでどんどん作業が進みます。

途中、イナゴやバッタ、カエルなど、さまざまな生き物に出会いました。

暑いこともあり、1時間ほど作業をすると腰や腕が疲れてきて、 「まだこんなに刈る場所が残ってる …」という呟きも聞こえるようになりましたが、 お昼の枝豆とビールを楽しみに頑張ります。

羽釜でご飯を炊く係の人は、炊き込み用に少し枝豆を収穫して、お庭の方へ戻ります。 これをさやごと炊き込んでいくと、殻からも香りが移ってとてもさらに美味しい枝豆ご飯になります。

さて、ある程度刈れてきたら、次は、わらを使って束を縛っていきます。

これが少しコツのいる作業。既製品の紐ではなく、稲わらを3〜5本ほど取って、 それで緩まないようにきつく留めないといけません。 刈った稲の束に、1周巻きつけて、クロスしたら何回かひねって、 最後にそれを折って収めて固定するのですが、 その最後の段階でせっかくのひねりが戻ってしまうこともあります。

これが緩いと、次にハザ掛けをするときに、稲がポロポロ抜け落ちてしまうので、大切なポイント。

ただ、実は今回は、この縛りのやり直しがかなり多く、 ハザ掛けをするだけでまる1時間かかってしまいました。 慣れたメンバーが多かったので、みんなで手分けして直しましたが、 来年は技術に自信のある人だけが縛るようにしよう!と話しました。

そんなこんなで時刻は13時半。なんとか全てのお米を干し終えたので、 お昼にいただく用の枝豆を収穫して戻ります。

10月のファーム便りでもレポートした通り、 今年は初夏の長雨、真夏の猛暑と雨不足などの影響で、大豆の栽培も困難の多い年でした。 それに加えて、種まき後にハトがたくさん来て、まいたところから食べていってしまうという被害もあり、 丸々畑一枚を諦めたなんていう場所も。

そんなこともあり、今年は一人あたり一株まで収穫できることとしました。 「味噌にする大豆がなくなっちゃうから」と茂さん(お父さん)。

昼食は、岳さんも合流。 羽釜で炊いた枝豆ごはんのほか、智恵美さん(お母さん)お手製のインゲン、かぼちゃ、 オクラなどの副菜と鶏と冬瓜のスープをいただきました。 持ち寄りでおかずを作ってきてくださった方も! ご馳走様でした。

そして、枝ごとぐらぐら茹でた枝豆と、栗も! 枝豆は、茹で加減を変えて、「硬めが好き!」「よく茹でが好き!」など盛り上がり、 贅沢にお腹いっぱいになりました。

この日に、スタッフの高橋優子さんが関わっている、 小川町の八和田地区でとれた新米と市販されている宮城の新米の食べ比べも行われました。 美味しかった方にシールをはって投票するのですが、意外と票が分かれるのが面白いです。 どちらも農家が丹精込めて育てていて、味は美味しい。 その上で、どんな時に、どこのどなたがどうやって育てたお米を選ぶのか? そして支払ったお金は誰に届くのか? 考えるのが消費者の役割ですね。

今回は枝豆とビールを心置きなく楽しむために、 14時頃まで粘って作業をしたので、おしゃべりしたりお替わりしたり、 のんびりと時間が過ぎていきました。

恒例の自己紹介タイムでは、常連メンバーから関連する取り組みのお知らせなどもありました。 農業体験の場が、参加してくださっている皆さんの生き方にも、 じっくり時間をかけて影響を与えているとしたら、 それはとても素晴らしいことだと感じます。

また、社会的にも気候的にも不安定な時代だからこそ、 自然の中で食べ物を生産し信頼関係の中で商売を行う、 横田農場さんのような農家の暮らしぶりに触れられることが、 私たちにとってありがたいことなんだと、再確認しました。

16時半頃。解散後も、横田さんと話したり、麦茶や冬瓜を購入したり、 各々の時間を過ごしていました。

恵の秋を体感する、良い一日でした。 次回は、11月25日大豆収穫。味噌つくりの大豆を収穫します。 12月9日は餅つき。刈り取ったもち米でお餅をついていただく予定です。

横田農場さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!

レポート一覧