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農業体験会 ~大豆収穫~

11月25日土曜日、数日前から朝は車のフロントガラスが凍るような小川町の横田農場さんにて、 大豆収穫の農業体験を行いました。

晴天で、日中はお日様が暖かかったですが、夕方日が陰り始めると風が冷たい一日でした。 突然気候が変わったからか、山々が色づいて、例年に比べてもとても綺麗でした。

今日は、7月の農業体験会でみんなでまいた大豆を収穫する日。 今年の大豆は、発芽段階の時期はハトの被害、大きくなる段階でも夏の猛暑と雨不足などと、 試練が多かった作物の一つです。

そんな大豆を、一日かけて、ハサミで刈り取り、 脱穀機にかけて大豆だけ袋に入った状態まで持っていくのが、今日の体験の内容。 地味ですが、これが2月には味噌の原料になるので、それを考えるとわくわくする作業です。

直径3センチほどもある乾いた枝を切っていくので、朝は、お父さんの茂さんが、 ハサミの手入れも念入りにしてくださっていました。

作業場には、モロヘイヤの種。綺麗な青色をしているのを、 長男岳さんと次男海さんが見せてくれました。

参加者が揃い、お庭にて挨拶をした後は、さっそく畑へ向かいます。

無人直売所のラインナップも、カブや大根中心になっていて、いろとりどり。

大豆畑に到着しました。 今回は初の参加者は1名のみでしたが、改めて岳さんから刈り取り方を教えてもらいます。 今年の注意点は、葉が残っていて枝も緑色のものが混じっていること。 そのようなものは、別に分けて、刈り取り後もしばらく畑に干してから後日脱穀をするのだそうです。

<上が緑色の葉が残った株、下が通常の収穫時期の株>

確かに、去年の畑を思い返すと、ほとんど全ての株が葉が落ち、カラカラに乾いた茶色の実だけ が残った状態になっていたように思います。今年のこの緑色の株は、夏の猛暑や日照りの影響 で熟し切らなかったことや、10月がまだ暑かったということが関係しているのでは?と、お母さん の智恵美さんはおっしゃっていました。

1列ごと担当を決めるような形で、各々畑に入って刈り取りました。実はたくさん入っていましたが、 はじけたものがたくさん地面に落ちてしまっていてもったいない …。

そんなことを思っていたら、背後を数羽のハトが飛んでいて、 「あいつらか!大豆たくさん食べたのは!」と参加者同士で話しました。

畑にはてんとう虫の成虫・幼虫、クモ、アリなど … たくさんの虫がいて、子どもたちは虫探しにも夢中でした。

作業はサクサクと進み、11:30頃には4枚目の畑に突入。

羽釜のご飯が炊き上がるまでにはまだ30分以上時間があったので、 最初の畑に戻って脱穀作業も行いました。

ご飯炊きの方には、親子の参加者が戻って火の番などをしてくれました。 今回は、未就学児が多かったので、おからドーナツを食べながら、 火と触れ合ってもらえたのもよかったかなと思います。

脱穀は、収穫した大豆を枝ごと脱穀の機械に入れて、 枝・殻などと大豆の実を重さの違いを利用して分別していく作業です。 機械は一台なので、順番に並んで機械に入れていきました。

過去には、誤って入れてしまったハサミが曲がって出てきたこともあるほど、 かなりパワーのある機械なので、慎重に作業します。

その間、手が空いた参加者は、さやがはじけて地面に落ちてしまった実を手で拾って、 集めました。いつもはそこまでしないのですが、今年の大豆栽培の苦労を聞くと、 一粒も見逃さずに拾いたいなと気持ちが湧いてきます。

さて、手も腰も疲れてきた12時半頃。ご飯が炊けたということで、お庭の方に戻って、 ランチ休憩をすることにしました!

<参加者撮影の写真>

小川町産の有機栽培コシヒカリ。陽が低くなってきたので、湯気に入る光が綺麗で、 みんなで撮影大会をしました。その中の一枚を頂いたので、ご紹介します!本当においしそう …。

そのほかは、智恵美さんお手製の野菜たっぷりおかずと、参加者の持ち寄りおかずで、 また豪華なランチになりました。

さつまいも、カラフルな大根、カブ、ネギ。焼肉やキャロットケーキ。

大人が多めなこともあり、4キロのお米があっという間になくなり、ほとんど完食となりました!

ご飯の後の自己紹介タイム。横田農場さんでの開催もなんと8年目ということで、すっかり馴染みの顔ぶれになってきているなぁと感じます。

午後、お腹いっぱいになったところで、作業の続きに入ります。茂さんからは、こっそり「途中までにする?」と聞かれていたのですが、 スタッフ判断で「やり切ってしまいましょう!」ということになりました。

午前中に刈り取った大豆を全て、脱穀機に通していきます。 同時に、まだこれから畑で乾かす緑色の株は、 より乾きやすいように根本を上にして立てるようにまとめ直しました。

陽が傾いてくると、脱穀機から吹き出る大豆の殻が透けて光って見えて、とても綺麗でした。

結局、作業は16時前までみっちり行い、目標の畑は全て完了しました。 終わる頃には、山に陽が沈む寸前で、大慌てで集合写真を撮りました。 ダイヤモンド富士ならぬ「ダイヤモンド笠山(小川町の象徴的な高い山)」が畑から見られました。

この翌日の26日は、「マルシェおがわ」というイベントがあり、 その運営に高橋優子さんが、同日開催の「北裏St.プチフェスティバル」の運営に高橋かのが、 US.PeaceFARMスタッフもそれぞれ関わっていて、申し訳ないのですが、 いそいそと帰らせていただきました。

スタッフの繋がりだけでなく、参加者の中にも、 小川町の有名な産業「和紙」に詳しい方がいらして、手作りうちわを見せてくれるような場面もありました。 徐々に畑以外の小川町も楽しんでもらえるようになっていくのが、 現地コーディネーターとしては嬉しいなと思います。

横田農場さんの野菜や穀類もレストランやビール工房で使用されていたり、 酒蔵の糠や豆腐屋さんのおからが畑の肥料や家畜の餌になっていたり … 小さな町の中で資源が循環しているのが、小川町らしさであり、 小川町の農業らしさでもあると思うので。

<撮影:横田岳さん>

今回も参加してくださった皆さん、ありがとうございました。 農場にとっても「助かった。」と言っていただいて、良かったです!

受け入れてくださった横田農場さんも、ありがとうございました。

次回は12月9日に餅つきを行います。そして、年明けは味噌づくりです。

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